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12月12日-08号

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  1. 岡山市議会 2013-12-12
    12月12日-08号


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    平成25年11月定例会    平成25年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第8号       12月12日(木)午前10時開議第1 個人質問 甲第199号議案~甲第285号議案      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第199号議案~甲第285号議案      ──────〇──────〇出席議員(47人)            1番  花 房   稔            2番  川 本 浩一郎            3番  二 嶋 宣 人            4番  福 島 恭 子            5番  佐 藤 人 海            6番  井 本 文 博            7番  高 橋 雄 大            8番  東     毅            9番  田 中 のぞみ            11番  藤 原 哲 之            12番  東 原   透            13番  赤 木 一 雄            14番  森 脇 浩 之            15番  北 川 あ え            17番  佐々木   龍            18番  千 間 勝 己            19番  吉 本 賢 二            20番  森 山 幸 治            21番  林   敏 宏            22番  福 吉 智 徳            23番  林     潤            24番  河 田 正 一            25番  藤 原 頼 武            26番  小 川 信 幸            27番  松 島 重 綱            29番  升 永 市 郎            30番  小 林 寿 雄            31番  田 中 慎 弥            32番  森 田 卓 司            33番  長 井 孝 介            34番  鬼 木 のぞみ            35番  竹之内 則 夫            36番  中 原 淑 子            37番  竹 永 光 恵            39番  鷹 取 清 彦            41番  浦 上 雅 彦            42番  宮 武   博            43番  楠 木 忠 司            44番  三 宅 員 義            45番  和 氣   健            46番  三 木 亮 治            47番  羽 場 頼三郎            48番  下 市 このみ            49番  田 尻 祐 二            50番  磯 野 昌 郎            51番  松 田 安 義            52番  則 武 宣 弘      …………………………………〇欠席議員(4人)             16番  難 波 満津留            28番  礒 谷 和 行            38番  有 井 靖 和            40番  田 口 裕 士      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  金 谷 裕 弘       副  市  長  橋 本 豪 介       理     事  繁 定 昭 男       理     事  片 山 伸 二       政 策 局 長  櫻 井 理 寛       政策局市長補佐監 田 中 利 直       行政改革担当局長 福 山   潔       安全・安心ネットワーク担当局長                箕 浦 勝 宏       ESD世界会議推進局長                浅 井 孝 司       総 務 局 長  岸   堅 士       職員担当局長   小 田 行 治       財 政 局 長  深 澤 正 志       市 民 局 長  田 淵   薫       保 健 福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長                森   真 弘       岡山っ子育成局長                荒 木   誠       環 境 局 長  甲 斐   充       経 済 局 長  高 次 秀 明       都 市 整備局長  山 崎 康 司       都市整備局都市・交通・公園担当局長                山 川   修       下 水 道 局 長  南 山 瑞 彦       水道事業管理者  酒 井 五津男       病院事業管理者  松 本 健 五       市場事業管理者  龍 門   功       消 防 局 長  長 瀬 正 典      選挙管理委員会       委     員  内 田 博 子       事 務 局 長  藤 原   健      監 査 委 員       委     員  白 神 利 行      農 業 委 員 会       第二農業委員会会長太 田 皓 義      教 育 委 員 会       委     員  渡 辺 勝 志       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  大 月 秀 樹       審  議  監  中 村   稔       総 務 課 長  矢 木 広 幸       議 事 課 長  池 田 経 二       調 査 課 長  行 正 彰 夫      午前10時3分開議 ○則武宣弘議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第8日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は43名であります。      ───────────── ○則武宣弘議長  会議録署名議員に福島議員,東議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○則武宣弘議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第199号議案から甲第285号議案までの87件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第199号議案~甲第285号議案      ───────────── ○則武宣弘議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第199号議案平成25年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下87件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして松島議員。     〔27番松島重綱議員登壇,拍手〕 ◆27番(松島重綱議員)  皆さんおはようございます。個人質問の17番手,代表質問と合わせますと24番手として,本日最初に質問させていただきます,自由民主党岡山市議団,松島重綱でございます。 きょうは,この冬一番お寒い中,多くの皆様に議会の傍聴にお越しいただきましてまことにありがとうございます。朝,通学路の児童の見守り,そしてまた道路の清掃ボランティア等していただいた中,その後この議場までお足を運んでいただいた方,またお仕事がある中,お休みをとって来ていただいたり,本当にありがとうございます。議会では,いろいろ議会改革の中で休日開催等,そういうのも取り上げられております。学校に行かれている小学生,中学生,高校生の方々も含めて,休日開催ということも改めて考えていく時期ではないかなと思っております。 oniビジョンをごらんの皆様,こんばんは。ただいまちょうど夕刻6時であります。熱心にoniビジョンをごらんになって,市政に関心を持っていただき,市民の皆様ありがとうございます。私が10年前に登壇したときには,まだoniビジョンを見られている方は非常に少のうございましたが,議会中継,録画,今非常に多くの方がごらんになっておられます。放送日の当日もしくは翌日等に,いろいろ御指導,お電話いただいたりしております。きょうも頑張って,質問を5項目,1番,市長就任から2カ月経過して,2番,学力の向上について,3番,道路の整備について,4番,入札に際する設計について,そして5番,企業誘致について,この大きい5項目について,途中パネルも使用しながら質問させていただきたいと思います。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,市長就任から2カ月経過して。 職員に対する感想と職員の変化について。 改めまして,市長御就任おめでとうございます。36年間お勤めになった国,東京から本市に帰られて半年になり,公務に御就任されて2カ月となります。私も本市に24年間奉職させていただきましたが,退職して11年目になります。本議場内の当局の席には,私と同期の方が5人お座りになっておられますが,もし私がまだ市に奉職させていただいておりましたら,多分この席にはまだよう座れてないと思います。そこで合いの手入れんように。(笑声) 市長御就任後,継続,懸案,未着手事業の説明や来年度の予算編成及び本会議の質問に対する勉強会等で,多くの本市職員の方と接せられておられますが,現時点での職員の方々に対する御感想と市長御就任後,職員の皆さんの変化についてどのように思われておられるのかお聞かせください。 2,学力の向上について。 教科用図書採択について。 平成19年度から始まりました全国学力テストの本年度の結果が先般発表されました。前年度と比べ,小学6年生は45位から38位に,中学3年は42位から32位と少し上がりましたが,全国平均とはまだ大きな格差があります。また,平成23年度から中学1年生を対象に,小学校での学習内容や習熟度を確認する岡山県学力・学習状況調査も行われております。これらのことから,家庭での予習,復習を含めた取り組みも必要でありますが,学び直しを含め,学校教育現場での指導方法の改善指導も必要であると考えますが,どのようにお考えでしょうか。当局のお考えをお聞かせください。 また,本市におきましては,長年にわたって教科用図書──教科書の採択がえが行われておりません。主要4教科,国語,算数,理科,社会のうち,見直されたのは平成元年と平成17年の社会を除いては,昭和40年からの算数,昭和46年からの国語,昭和55年からの理科と,長きにわたり採択がえがなされておりません。さきの公明党の磯野先生の代表質問に対する答弁で,教科書の採択がえにはメリットもデメリットもないとのお答えがありましたが,びっくりいたしました。主たる教材である教科書,しかも主要教科の採択会社が半世紀近く同じということは,毎年,また見直しの際,毎回内容の見直しがあるとしても,教育現場のマンネリ化を助長し,あるいは授業改善の機会を逸失させている可能性があるのではないでしょうか。当局の御所見をお示しください。また,なぜ長年採択がえがなされないかにつきましても,恣意的なものを感じざるにはおれません。なぜなのか,どこが原因なのかお聞かせください。 3,道路の整備について。 中心市街地の道路について。 パネルを使わせていただきます。パネルの使用は事前に議長の了解をいただいております。 済いません,oniビジョンさん,もしアップができるようでしたら,私を画面から外してくださって結構ですので,パネルをお願いいたします。大型モニターは無理かな。 これが岡山市役所,そしてこれがイトーヨーカ堂,ここの大きいのが今度イオンが来るところ,これが高島屋,これが天満屋,それでこれがシンフォニーと。このピンクが主要幹線道路,またこの緑色は西川緑道,この茶色っぽい色が県庁通りでございます。 このように,中心市街地の道路につきましては,今から拡幅することは大規模再開発以外無理であります。しかしながら,現状での改良,有効利用は可能であります。イオンモールの北東,ここの横断歩道。駅のほうからこう渡る,またイオンモール予定地から渡る。この部分におきましては,南北の歩行者の通行により,市役所方面から北へ向かい,ここを左折し,下石井・岩井線に入っていく車両が真っすぐ北進する車両の進行を妨げております。また,以前本会議でも質問させていただきました幸町交差点。幸町交差点,ここですね。まきび会館のほうに入るところでございます。ここでは,同じく南から北進し,これを右折し,西川方面へ行こうとする車両が直進車両の通行を妨げて渋滞となり,また事故も多発しております。桃太郎大通り,駅から城下でございますね。ここは3車線ありますが,センターライン寄りの1車線が常に右折専用レーンになっております。西川緑道を右折,それからこちらの柳川交差点,こちらの表町のほうに行くところ。こういうところがもう全部,1車線が右折専用レーンになっております。その場合,直進レーンは2車線となっております。これらも議会で御指摘させていただきました。改良,改善ができるのではないか。こちらのイトーヨーカ堂に入るところ,ここは右折,要するに東に行く車線,この1車線が,付加車線と申しますか,1車線の3メーター25の幅にあと2メーター足すと1つのレーンで右折と直進が併用できるということで改良されております。そのことによって,直進車と右折車のすみ分けができております。同じ幅員の道路でなぜこれができないのか,素朴な疑問であります。当局はこのたび自転車専用レーンの設置に際し,このことについてどのように考えているのか,また対策を考えているのかお示しください。 続きまして,歩道のでこぼこについて。 歩道部にはインターロッキングや平板が張られておりますが,中心部の歩道はでこぼこになっており,割れたり段差がある箇所も多くあります。また,横断勾配も急な箇所が多くあります。イオンモール東側の信号,旧林原の駐車場の入り口でございます。ここから真っすぐずっと県庁通り,クレド,それから天満屋を過ぎて,中銀本店から県庁に行く通り。ここを市長はお歩きになられたことございますでしょうか。これも質問です。(笑声)ちゃんと通告しておりますので,御安心ください。 また,この市役所筋,ここも段差,勾配,共同溝等がある関係もございますが,まことに歩きにくい箇所が多くあります。何度か指摘させていただいておりますが,改修されません。なぜ改修されないのかお聞かせください。今後,改修の予定はございますか。 横断歩道部の整備について。 市内には多くの横断歩道がありますが,その箇所だけでも街路灯,防犯灯を設置すべきであると考えます。先般,幹線道路については当局が調査されたと伺っておりますが,全体では横断歩道部に照明灯が設けられていない箇所はどの程度ありますか,それはなぜですか。また,その部分に今後設置していくお考えはありませんか,お聞かせください。 私はもう少なくとも横断歩道があるところは,生活道路も含めて,照明設備,照明灯を設置すべきであると考えます。生活道路におきましては,町内会の防犯灯もしくは小学校区通学路で,年間5灯,市のほうが設置していくという流れでございまして,それで対応というようなお考えでございます。やはり道路管理者交通管理者,そして安全・安心という中で,ぜひとも横断歩道部については照明設備を設置していくべきだと思います。当局の御所見をお聞かせください。 また,市内には現在4カ所,天満屋の手前,クレドのところの信号,それから天満屋の向こう側の,こちらオランダ通りの信号,それと岡大附属小学校・中学校の南側と岡大の構内にもスクランブル交差点ができたということで,市内に4カ所のスクランブル交差点がございますが,県庁付近の交差点の信号,県庁と図書館を渡るところ,そことその手前ですね。それと幸町のほうにも1カ所,信号がございます。県庁付近の信号は,歩行者と車両の現示を分けたものになっていますが,路面標示は従来のままで,スクランブルに横断できません。現示と申しますのは,自動車がこう通ると,それでこっちの方向へ通るよといったときに,青,赤になる。そのときに,この部分ですね。ここの部分,全部車両をとめて,歩行者だけ青にする。そういう信号の切りかえを現示,現代の現に示すと書いて現示と申します。路面標示は従来のままで,スクランブルで横断できません。これはなぜなのかお聞かせください。また,今後改修するお考えはおありでしょうか,お示しください。 ほんなら,パネル外します。済いません。 次,4,入札に際する設計について。 見積書の処理について。 工事等の積算に際し,当局もしくは設計事務所は見積書を市場──メーカー等ですね──より求められる場合が多くあります。しかし,見積書の求め方及び価格決定に際し,部局,担当者によって取り扱い方に差があります。要するに,見積書を徴集して,それを安易に歩掛け,9掛け,8掛けとか,バナナのたたき売りじゃないんですけど,そういうことがあります。また,不当な歩切りは言語道断であります。いま一度,見積書の求め方及び価格決定についてどのようにされているのかお示しください。お示しいただき,統一を図っていただきたいと考えます。お聞かせください。 それでは,質問最後の項,5,企業誘致について。 物流総合効率化法の運用について。 これは和氣先生からも御質問がございましたので,ちょっと角度を変えて質問させていただきます。 平成17年10月に,物流を総合的かつ効率的に実施することにより,物流コストの削減や環境負荷の低減を図る事業に対して,その計画の認定,関連支援措置等を定めた物流総合効率化法が,市長がつい先般までおられました国土交通省によって施行されました。立地要件では,高速道路のインターチェンジ,空港,港湾等から5キロメートル区域内となっておりますが,岡山県,岡山市,倉敷市においては,開発許可の要件としてはインターチェンジ──インターチェンジのみなのです──から,なおかつ半径1キロメートル以内として運用しております。このことによって,岡山市では問い合わせは数件あっても,平成17年から今日まで,申請,立地の件数はないとのことであります。 また先般,県におきましては,企業立地の際の環境アセスメントを課する立地面積の制限,基準を大幅に緩和されました。このことにより,県内への立地希望の多くの企業の方が前向きに取り組み出したと伺っております。 物流総合効率化法,略して物効法といいますが,これによる開発許可要件インターチェンジだけではなく,指定区域についても半径1キロメートルを5キロメートルに見直すことにより,本市にも多くの企業の方が進出してこられるのではないかと考えますが,当局のお考えをお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  おはようございます。本日もよろしくお願い申し上げます。 それでは,松島議員の御質問にお答えいたします。 まず,最初の質問,市長就任から2カ月経過して,職員に対しての感想と職員の変化についての御質問でございました。 私はこの2カ月間,多くの職員と接しております。私の受ける印象としては,やっぱり物事に対して非常に真摯な態度で臨んでいただけているという感じがいたします。真面目で,熱心というような印象を持っております。 それから,運転手さん,また守衛さんなどを初めとして,あとすれ違う職員の方,彼らから受ける印象としては,非常に丁寧であったかいものを感じるところであります。市長になって,この市役所に入って,よかったなと思っているところであります。 職員の変化については,意識の変化ということなんだろうと思うんですが,そこは私はよくわかりません。以前から職員と接せられていた方のほうがわかるんではないかなと思います。たまたま,きょう朝,秘書課の方とそういう話はしましたが,やっぱり接している方には若干の変化はあるというようなお話はいただいたところですけれども,私自身の実感としてはよくわかっておりません。ただ,これから4年間頑張らせていただくには,当然チームワークというのが重要であります。そういう面では,一緒になって,明るく楽しい職場で,チーム岡山として頑張っていきたいと思っているところであります。 次に,県庁通りを歩いたことがあるかとの御質問でありますけれども,もちろん高校まで岡山にいたときもそのあたりは何度も歩いております。今回も,特に中心市街地の回遊性の向上というのが問題になっているということもあり,何度か歩かせていただいているところであります。実際に歩いてみて,本当にこの中心市街地の一つの東西のポイントであるという感じはよくいたします。 でこぼこの件については都市整備局長から答弁させます。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  学力の向上についての項の中で,教科書採択にかかわっての3点のお尋ねにお答えさせていただきます。 学力の向上のためには,やはりよりよい授業づくりに取り組むということが何よりも私は大切であると考えております。学校では,日々の教材研究などによりまして,指導方法の工夫とか改善を図っているわけでございます。 教科書の採択に当たりましては,出版社をかえることを前提として行うものではないと考えております。児童・生徒の学習意欲の喚起であるとか基礎基本の確実な定着,また実社会への配慮など,児童・生徒にとって学習しやすい内容,構成,表現などの観点で,対象となる全ての教科書についてしっかりと調査し,研究し,審議して採択することが大切であると考えております。結果として,先ほど議員がおっしゃられたような,同じ出版社になるということもございます。原則として4年に1度の採択がえの際には,各出版社とも学習指導要領に沿って内容や構成を新しくしておりまして,それに伴い各学校それぞれの教員は授業改善を行っているところでございます。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  3の道路の整備についてのお尋ねに順次お答えいたします。 まず,中心市街地の道路について,市役所筋における右左折車両桃太郎大通りでの右折専用レーンが直進車の円滑な通行を阻害していると考えるが,このたびの自転車レーンの設置に際し,どのように考え,また対策を考えているのかとのお尋ねにお答えいたします。 市役所筋の幸町交差点南側右折レーンにつきましては,議員の御指摘により,路面に予告標示を追加設置しましたが,設置後の調査では効果が限定的であることが判明したところです。 このたびの市役所筋に設置する自転車専用通行帯を含めた道路全体の設計では,イオンモール開業に伴う渋滞対策の検討が現在行政や警察などの関係機関とイオンとの間で継続的に行われ,渋滞対策を詰めている状況の中で,議員御指摘の幸町交差点南側右折レーン及びイオン敷地北東直進左折レーンについては,やむを得ず従前のままとしております。 今後,早急にイオンモール周辺の渋滞対策について取りまとめ,市役所筋の交差点計画を見直した上で工事を完成させ,来年秋のイオンモール開業及びESDに関するユネスコ世界会議の開催を迎えようと考えております。 また,桃太郎大通りにつきましては,道路中央に路面電車の軌道敷がある中,城下交差点柳川交差点西川交差点駅前交差点の4交差点において右折専用レーンを設置する必要があるため,最も中央寄りの車線のほとんどを右折レーンとして活用しております。このことから,直進レーンは2車線となっておりますが,ほとんど渋滞が発生していないことから,今後も現状の形態で運営してまいりたいと考えております。 次に,歩道のでこぼこについてのお尋ねにお答えいたします。 県庁通りにつきましては,多くの市民の方々が利用する重要な路線であり,特に市役所筋から県庁東詰までの区間では,平成22年度から局所的な修繕とは別に,歩道ブロックの張りかえや車両出入り口部のカラー舗装化等の工事を計画的に実施しているところであり,現在対象区間の約7割の修繕を終え,今後3年程度で完成させる予定でございます。 また,市役所筋につきましても,このたびの自転車専用通行帯の整備とあわせて,できるだけ歩道と車道との段差解消や勾配修正等を行うこととしております。今後も,市民の安全を最優先にいたしまして,適切な道路の維持管理に努めてまいりたいと考えております。 次に,横断歩道部の整備についてのお尋ねに順次お答えいたします。 まず,横断歩道部の照明灯についてのお尋ねでございます。 横断歩道部の照明灯につきましては,道路照明や防犯灯が有効と思われますが,道路照明は信号機の設置された交差点や横断歩道に原則として設置することとしており,信号のない交差点や横断歩道には必ずしも道路照明は設置しておらず,その箇所数については把握しておりません。 また,防犯灯につきましても,同じく横断歩道部への設置箇所数は把握しておりませんが,市として地元町内会等から要望のあった通学路には,通学路防犯灯設置基準に基づき設置を進めているところでございます。今後も,市民の安全・安心を最優先といたしまして,適切に照明灯を設置してまいりたいと考えております。 次に,県庁付近の交差点では信号は歩車分離になっているが,スクランブルに横断できないのはなぜか,また今後改良する考えはあるのかとのお尋ねにお答えいたします。 議員御指摘の県庁前の交差点についてでございますが,県警に確認したところ,本箇所は交差点形状や交通量等を考慮した歩行者用の信号サイクルを設定することにより,歩行者,自転車及び通行車両の利便性,安全性を確保した交差点としていると聞いております。 なお,今後の改良につきましては,町内会や学校関係者等からスクランブル化の要望がある場合には,交差点形状や交通量等を総合的に勘案した上で,信号機の増設や歩道の改良等の条件整備とあわせて検討を行うと聞いております。 以上でございます。 ◎深澤正志財政局長  4項目めの入札に際する設計について,見積書の求め方及び価格決定の方法に関する御質問にお答えいたします。 議員御案内のとおり,工事等の設計単価は市で決定している統一単価表を用いることとしておりますが,単価表にない資材等については,複数業者からの見積もり等を参考に,実勢取引価格を算定しております。この際には,原則として3者以上の資材メーカー等に対し,形状,品質,規格,数量及び納入時期・場所等の条件を提示した上で見積書を徴取しており,こうした見積価格の決定手順については市において統一された手法となっております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  5の企業誘致について,物流総合効率化法の運用についてのお尋ねにお答えいたします。 流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律,いわゆる物流総合効率化法に係るインターチェンジ周辺の指定区域を見直すことにつきましては,新風会を代表しての和氣議員にお答えしたとおりです。 また,インターチェンジ以外の空港等の周辺区域の指定につきましても,産業振興の観点や岡山市都市計画マスタープランとの整合を図りながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔27番松島重綱議員登壇〕 ◆27番(松島重綱議員)  済いません,残り時間が3分なので,市長御答弁ありがとうございます。 私も24年職員させていただきょうりまして,やっぱ市長室にお呼びいただいて,そこで政策等意見交換する,提案する,そういう機会は非常に職員としては,緊張も持って,また高揚もあり,いい機会だと思います。ぜひ今後,幹部だけじゃなく,若手の係長,主任クラスとか現場で最前線におる職員,そういう方々も部屋にお招きになり意見を聴取し,また叱咤激励,御指導いただけたらと思います。これ要望です。 教科書採択につきましては,教育長,恣意的にというか,意図的に採択が4年に1回,来年がちょうどそれに当たっておりますが,そのときにあえてかえてくださいというんじゃなく,やっぱり半世紀もの長きにわたってかわってないよということについては教育委員会,教育長を含め,そういうふうな意識も持って取り組んでいただいておると私も理解しております。また,この件につきましては来年の検定のときに御検討いただけたらと思います。これも要望で。 3番はちょっと質問しますんで,4番につきまして,実際入札に際する設計について,これ本当,良心的な見積もりしてきた,要するに市場価格,定価で見積もりしてくる業者と流通しょうる価格で見積もりしてくる業者とおるわけなんです。そうすると,市場価格での見積もりを安易に例えば9掛けとかして出す。もしくは,設計事務所がその市場価格の見積もりを徴取して,そこになおかつ9掛けして市に積算報告する。ほな,市がまた9掛けする。九九,八十一,もうバナナのたたき売りになってしまうんです。じゃから,そこを実際に改めて御検証いただきたいと思います。お願いします。 再質問あと1分です。都市整備局長,あのね,通学路の照明灯,通学路は小学校,中学校,部活する子は遅いですけど,特に小学生は何時に行って,何時に帰るん。照明灯要らんのんよ。そんな受け身の話じゃなしに,能動的に。ほいで,さっきのスクランブルについても,地元からの要望があったらやるという。市の主体性はねえんかな。ちゃんとせにゃあいけん。 でこぼこについても7割直しとると。今度,時間がとれたら一緒に歩こう,なあ。けっぱんずいてな転ぶで。ほな,瑕疵担保責任でやられるん。でこぼこと照明灯についての改めて所見を。何で受け身でやるんか,もっと能動的,主体的やってくれえ。所見を聞かせてください。 それと交差点について。 これやっぱり改良していかにゃあいけん。直進車が桃太郎大通りは通過交通,制限できとるけど,キャパあるけど,やっぱり右折についてはせにゃあいけん。今後見直していくいうて,イオンが2年前の8月に買うたん。来年11月にはオープンする。それで,もう工事は今1億4,000万円で発注しとんよ。いつやるんですか。時間がかかり過ぎとる。しっかりと,それについてもいつやるんか,そこの御所見をお聞かせください。 物効法もインターチェンジだけじゃない。全部やらにゃあいけん。誰がとめとんか,そこを含めて。国は5キロメートルまでよろしいと言うとる。 以上で質問を終わります。 ありがとうございました。 ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。 ◎山崎康司都市整備局長  幾つかの再質問をいただいております。 まず,歩道のでこぼこ,県庁通りのでこぼこについてでございますが,確かに平成22年度から実施しておりまして,随時やっているところでございます。今現在7割ということでございますが,あの路線,沿線に結構店舗等がありまして,やはり店舗との調整,夜間に工事をしないといけないとか一律にはできないというような状況がある中で,しっかりこれからも取り組んでいきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 それから,通学路の照明についてですが,確かに横断歩道部の照明灯につきましては信号機の設置された交差点や横断歩道に原則として設置することということで,信号機のない交差点や横断歩道には必ずしも設置はしてないという状況でございます。当然,横断歩道部での設置につきましては,市が主体というよりは,やはり地元の方々,地元町内会長さんなんかともいろいろ協議しながら,その場所が適切かどうか含めまして,市として設置してまいりたいと,検討してまいりたいと考えております。 それから,市役所筋の右折レーンの改良につきましては,今現在警察が事務局をしております岡山市中心部交通総合対策連絡協議会の中で,イオンモール開業を踏まえてしっかり協議をしております。時期については,今検討しているところでございますが,早急に検討を行い,対応してまいりたいと考えております。 それから,物効法についてでございますが,先ほども答弁いたしましたように,今はインターチェンジの1キロメートルでの指定という区域指定をされておりますけれども,インターチェンジ以外の空港等の周辺区域の指定につきましても,今後産業振興の観点,また岡山市都市計画マスタープランとも整合を図りながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○則武宣弘議長  以上で松島議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林潤議員。     〔23番林潤議員登壇,拍手〕 ◆23番(林潤議員)  皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の林潤です。 それでは,通告に従って質問に入らせていただきます。 大きい1,学童保育の充実について。 (1)高い水準の基準を。 今議会でも,平成27年度に新制度に移行することに関する質問が出されています。市の姿勢は,国の子ども・子育て会議で議論されたものが示されるのを待つという対応ですが,それでは不十分です。これまでも市は,住民に最も近い自治体として児童福祉サービスを法に基づいて担ってきました。そこで把握したニーズや問題点を改善するにはどうしたらよいのか,知恵を出すべきは現場に一番近い自治体の役目です。 日本共産党岡山市議団として,保護者や指導員,運営委員などから聞き取りを始め,学童保育について調査を行ってきました。先日は,公的に学童保育の基準を明確にしている先進事例としてさいたま市を視察しました。また,議会事務局が作成した調査レポートも参考にしました。政令市等の学童保育の状況を網羅した力作で,議会としての調査力を感じたところです。 さいたま市の担当者は,国が定める基準がさいたま市より高い水準になることはないだろうと自信を持っているようでした。岡山市は国の子ども・子育て会議待ちの姿勢ですが,学童保育の現場に直接携わってきた住民に一番近い市は,国待ちでなくてもできることがあるはずです。全体的な方向性については既に質問が出ています。具体的な内容について質問します。 1,運営委員会方式が効率的で持続可能な方式だとの答弁がなされています。どういう点が効率的で持続可能なのですか。 2,学童保育について国が定めるかもしれない基準より高いものを市が定めても構わないのではありませんか。 3,児童1人当たりの施設面積について,保育園について定められている1.98平方メートルは一つの目安になります。小学生はそれより広い面積が必要です。岡山市として,施設確保の取り組みをする際に指標にすべきではありませんか。 4,施設の基準について,内部にトイレを備えるというのは当然必要なものだと思いますが,どう考えますか。 5,面積やトイレ以外に,運営委員会や指導員,保護者から施設設備について聞いている要望はどんなものがありますか。 6,現在,指導員について市の扱いはボランティアですが,新制度では労働や仕事になりますか。人材確保は市が責任を持つことになりますか。 (2)今のニーズに対応を。 6年生まで受け入れることに伴う施設拡大が必要になる前に,現状のニーズに対応することも必要です。学校の敷地内に場所をとることができない場合は,民間の施設を賃貸することになります。その際に,敷金,礼金など初期費用がかかります。どのクラブも潤沢に資金があるわけではないことが決算委員会でも示されています。現在の補助金交付要綱では,そうした一時的な出費への補助が不十分です。拡充が求められます。 学校にはエアコンがありませんが,子どもたちが一日中を過ごす保育園には設置されています。学童保育も子どもたちが夏も冬も一日中過ごす場所です。狭い場所に,1年生から大勢の子どもたちがいる場所に火気は危険なこともあります。エアコンは必要な設備です。 そこで質問します。 1,民間施設を賃貸する際の出費に補助を出す考えはありませんか。 2,エアコンを市費で設置するようにはできませんか。 3,運営委員会が施設整備をする際の一時的な出費への支援にはどのようなものがありますか。 4,岡山市が行っている指導員の募集の応募状況はどうなっていますか。各クラブの人材要請によく応えられている状況ですか。 大きい2,学校給食の運営について。 (1)教育の一環としての運用を。 (ア)給食費は無料に。 岡山市は,学校給食の徴収方法等の今後の在り方について(最終報告)──以下報告──を出しました。文部科学省は校長限りの責任で管理してよいと言ったのであって,校長の責任で管理せよと言ったわけではありません。学校給食法に基づく給食に係る費用の内訳は,経費区分を明らかにすることを求めたのであって,保護者負担の義務づけではないと国も学校給食法制定の際に説明しています。各都道府県教育委員会,各都道府県知事等宛て通達,文管学第543号の趣旨はそうなっているはずです。 そこで質問します。 1,学校給食法では給食の実施に必要な経費の負担区分が示されていますが,公費で補助することは禁じられていますか。文管学第543号は生きていますか。 2,校長限りの責任で管理してよいはできる規定であり,義務規定ではないのではありませんか。 3,報告では,未納の主な原因を保護者の意識に求めています。保護者の意識を高めるのは学校の責任ですか。 4,口座振替の徴収率が低い原因を,未納を他人に知られないためと推測しています。手集金は見せしめのためですか。 5,子どもと保護者に給食を食べるか食べないかが自由な選択肢として示されていますか。 6,保護者の経済状況や意識の差を子どもの間に持ち込まないために,また義務教育に係る費用は原則として無料にすべきとの観点で,学校給食費は無料にするべきではありませんか。 7,先生たちが子どもと向き合う時間をふやすために,給食費徴収の作業は学校現場からなくしたらどうですか。 (イ)調理業務の民間委託はストップ。 11月25日の市民文教委員会に,学校給食調理の民間委託を拡大することが報告されました。その日のうちに,子どもたちにお知らせが配られました。保護者から,何で,紙1枚のお知らせで終わりなのといった声が寄せられています。学校給食の運営については,保護者,地域等での啓発,連携の強化がうたわれています。 そこで質問します。 1,民間委託率の目標を60%とした根拠をお示しください。 2,給食調理業務の直営の体制はどうやって保持していきますか。 3,調理業務を民間に委託する学校を決める基準はありますか。 4,足守の小中一体型校舎のように,新しい施設で新しいことを始める際には,市による問題発見や技術の保持,継承のために調理業務は直営で行うべきではありませんか。 5,保護者,地域等での啓発,連携の強化と言うからには,給食調理業務の民間委託という変更についてもっと丁寧な対応が必要ではありませんか。 大きい3,読書環境の整備について。 (1)図書館整備について。 岡山市立図書館の在り方について(素案)へのパブリックコメントの結果が報告されました。資料・情報提供サービスと施設・設備,整備計画等についての意見が多く出されています。インターネットによるサービスは,直接には人の姿が見えませんが,現実に本というものを動かすためには,背後には人の作業があります。開館時間の延長にはもっと直接的に人員が必要です。また,岡山市立図書館整備実施計画は依然として意味を持ち,市民が期待を寄せています。 そこで質問します。 1,大森市長にとって図書館とはどんなところですか。 2,岡山市立図書館の在り方について(素案)へのパブリックコメントでは施設整備を求める声が上げられています。どう応えていきますか。 3,図書館整備計画に基づく東部地区図書館はやはり必要ではありませんか。 4,インターネットサービスの充実,開館時間の延長のためには職員確保が必要ではありませんか。 (2)子ども読書活動推進計画。 子ども読書活動推進計画──以下推進計画──が平成21年3月に策定されました。この間,読書ボランティアの情報提供や読書にまつわる講演会やワークショップなどの活動が行われてきました。岡山工業高校の生徒さんがデザインを担当したすてきなリーフレット「本のはなし」も作成されています。このようなカラフルなものです。実物を示したかったのですが,もう部数が余りないようです。市のホームページから印刷することはできますが,しっかりした紙だとか両面印刷になっているよさだとか,リーフレットのよさが十分に発揮されません。 子どもの読書に大きな役割を果たすのが学校図書館です。学校図書館司書の全校配置を堅持し,さらに職員は正規化が求められます。足守の小中一体型校舎で学校図書館司書を小学校と中学校にそれぞれ配置することについて,市は明言していません。小学校と中学校の学校図書館司書では,業務内容が異なります。配布物一つをとっても,言葉遣いや振り仮名の有無などが異なります。対応する子どもたちの生活時間も異なります。同じ場所にいるからといって,同じ人に任せればいいものではありません。別々に,責任を持って配置すべきです。 そして,推進計画は今年度末で丸5年になります。見直しを図る時期です。 そこで質問します。 1,推進計画によるこれまでの取り組みをどう評価しますか。 2,推進計画の推進班の活動状況をお示しください。 3,推進計画の次期計画はいつ作成されますか。 4,リーフレット「本のはなし」の増刷や改訂をしてはどうですか。 5,足守地区の小中一体型校舎でも,司書は中学校と小学校でそれぞれ配置すべきではありませんか。 大きい4,岡山市歯科保健基本計画(素案)について。 議員提案で制定された岡山市歯と口腔の健康づくり条例に基づく岡山市歯科保健基本計画(素案)──以下本計画素案──をよりよいものにしていく立場で質問します。 平成20年9月議会で,請願,口腔保健センターの設置についてが採決されています。当時,紹介議員となった中では,今小川議員のみがここにいらっしゃいます。この中で,歯科における障害者の対応の充実が求められてきました。この障害者・児の対応についてはスロープや手すりといった身体的不自由に対応するばかりでなく,治療に入る際に患者さんと歯科医療従事者との信頼関係の構築も課題だと聞いています。本計画の取り組みで対応が向上するように期待しています。また,虐待についても触れられています。ここも重点を置いてほしい内容です。 また,虐待と同じく,口腔内の状態の悪化から発見できることとして貧困の問題があります。2009年と2012年に全日本民医連が行った歯科の実態調査で,貧困と口腔の健康の関連が指摘されています。お金がないために受診を後回しにする,そして歯を失い,かみ合わせが悪くなった結果,見た目や発音にも影響して,就職活動にも差しさわるという悪い例にもなってきています。本計画素案にあるように,虫歯は減っている一方で,口腔崩壊もあり,歯科保健の二極化が指摘されています。 そこで質問します。 1,障害者・児,要介護者の取り組みの中で,目標項目にバリアフリー化だけではなく,取り組み項目にある研修を加えてはどうですか。 2は割愛します。 3,虐待の問題とあわせて,貧困の発見と対応についても歯科医療従事者等への啓発を行ってはどうですか。 4,歯科受診の際の経済的な不安に対する情報提供も行いますか。 以上お尋ねして質問といたします。 答弁をよろしくお願いします。 ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,林議員の御質問にお答えいたしたいと思います。 読書環境の整備についてでございますが,市長にとって図書館とはどういうところか。 非常に何か答えにくい御質問なんですけれども,図書館というのは当然学習機会の提供,また教養を高める場等々がよく言われるところであります。私もそう思います。私は,もう何度も何度も引っ越しをしていますけれども,引っ越しをするたびに図書館はどこにあるかということを必ずチェックさせていただいております。そのように,市民の暮らし,またまちづくりに役立つところだと認識しているところであります。 以上でございます。
    ◎荒木誠岡山っ子育成局長  1,学童保育の充実についての中で,高い水準の基準をの項,数点のお尋ねです。順次お答えいたします。 まず,運営委員会方式のどういう点が効率的で持続可能なのかとのお尋ねでございます。 放課後児童クラブの大半は,地域の子どもは地域で守り育てるという考え方をもとに,各地域の町内会長,民生委員,学校関係者,保護者等で構成された運営委員会で運営されております。児童の福祉や地域の実情についての理解を十分に有する地域の運営委員会が継続的,安定的に運営することで,長年にわたる持続が可能となっているものと考えております。 次に,国の定める基準より高いものを市が定めても構わないのではないかとのお尋ねでございます。 条例の制定に当たり,指導員の資格及び員数については国の基準に従い定める必要がありますが,その他の事項については国の基準を参酌し,地域の実情を考慮して定めることができることとなっております。 次に,施設確保の際に児童1人当たり1.98平方メートルを指標にすべきではないかとのお尋ねでございます。 現在,クラブ室については国のガイドラインで児童1人当たりおおむね1.65平方メートル以上の面積を確保することが望ましいとされております。子ども・子育て支援制度施行後のクラブ室の基準については,昨日国の放課後児童クラブの基準に関する専門委員会において報告書がまとめられたところであり,今後は今年度末に省令で示される予定の基準を参酌するとともに,各クラブの実情を考慮しながら定めてまいります。 次に,内部にトイレを備えるのは必要ではないかとのお尋ねでございます。 トイレの設置については,利便性のみならず,利用者への配慮も考慮し,近年整備したクラブ室では施設の内部に配備しております。今後とも,施設の設置状況や環境,児童の利便性等を勘案しながら対応してまいりたいと考えております。 次に,面積やトイレ以外での要望についてどんなものがあるかとのお尋ねでございます。 運営委員会等からは,事務室,静養スペース,照明設備の整備,また物置,事務機器の購入,ロッカーや児童用机等の備品の買いかえなどのさまざまな要望をお聞きしております。 次に,指導員は新制度では労働や仕事になるか,人材確保は市が責任を持つかとのお尋ねでございます。 指導員については,昨日国の専門委員会においてまとめられた報告書の指導員の資格や員数,開所日数,時間等の基準を踏まえ,人材の確保に向けて,その処遇について見直しの検討を行うことも必要と考えております。 また,人材の確保については市が実施主体となることに伴い,運営形態によっては市に一定の責任が生じることも考えられます。 続きまして,今のニーズに対応をの項について順次お答えいたします。 まず,民間施設を賃貸する際の出費に補助を出す考えはとのお尋ねでございます。 現在,民間施設を賃借している運営委員会に対しましては,家賃の3分の2に相当する額に加えて,光熱水費相当額として1月当たり1万5,000円を補助しています。また,ロッカー等の運営に必要な備品等についても,市が購入し設置しているところです。 民間施設の賃借は,学校敷地内や公共施設等において施設の確保ができない場合のやむを得ない措置ですが,それに伴って生じる敷金や礼金などの初期費用の負担につきましても,今後他都市の状況等を参考にしながら研究してまいりたいと考えています。 次に,エアコンの設置についてでございます。 クラブ室は生活の場としての機能が十分確保され,児童が安心して過ごせる環境が必要であると考えております。エアコン設置については,これまで各運営委員会において対応いただいてきておりますが,議員の御提案については今後検討してまいりたいと考えております。 次に,運営委員会が施設整備をする際の一時的な出費への支援についてでございます。 放課後児童クラブの施設整備は,原則として市で行っており,運営委員会への施設整備のための支援はありません。過去に入所児童が見込みを大幅に上回ったことなどにより,運営委員会の判断で緊急的な措置として,やむを得ず臨時的な施設が設置された例がありますが,施設整備については本来は市が対応すべきものと考えております。 次に,市が行っている指導員の募集の応募状況,各クラブの人材要請に応えられているかとのお尋ねでございます。 指導員につきましては,市が広報紙やホームページを通じて募集を行い,応募があった方々を登録し,指導員の募集依頼があったクラブへ情報提供するなどしております。 希望条件が合わない場合などもあり,必ずしも円滑な人材確保につながっていない面がありますが,放課後児童クラブの運営上,指導員の確保は重要な課題と認識しております。今年度は7人の方が新規で登録され,うち1人が採用となり,現在登録されている方の数は38人となっております。 なお,今後の確保のための方策については,明政クラブを代表しての升永議員にお答えしたとおりでございます。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  学校給食の運営についての項の中で,給食費につきまして7点のお尋ねがございますので,一括してお答えさせていただきます。 学校給食法などでは,学校給食に必要な施設設備,従事する職員の人件費は設置者が負担し,その他の経費は保護者が負担することとし,給食の実施に必要な経費の負担区分が示されております。岡山市では,食材料費と燃料費等を保護者に御負担いただきまして,それ以外の費用につきましては市が負担しているところであり,給食費を無料にすることは考えておりません。なお,この経費の負担区分は政令で明記されておりまして,例外として生活保護世帯及び就学援助世帯に対しましては公費で補助しております。 給食会計につきましては,公会計か私会計かは市町村の裁量に委ねられておりまして,岡山市では私会計として学校長の責任において管理しております。給食費の集金は学校によって方法が異なりますが,未納は手集金より口座振替のほうが多いという結果があらわれております。そのため,口座振替から手集金への変更も有効であると考えておるところでございます。 給食を食べるか食べないかの選択肢につきましては,学校給食は教育の一環として実施しておりますので,特別の場合を除いて,全ての子どもたちに給食を提供いたしております。 保護者の啓発につきましては,今年度給食費の仕組みに関するチラシを作成いたしまして,全校に配布しております。今後も,学校と連携を密にして,学校給食の健全な運営が図れるようにしていきたいと考えております。 また,学校現場の負担軽減につきましては,今後も引き続き実効性のある仕組みを研究していきたいと考えております。 次に,調理業務の民間委託についての5点のお尋ねにお答えさせていただきます。 民間委託率の目標を60%とした根拠につきましては,平成20年1月の岡山市学校給食運営検討委員会の提言によりますと,市の財政状況や平成19年度末から急増する給食調理員さんの退職といった諸般の事情を勘案いたしまして,第1次中期計画での最終目標でありました50%を60%に改め,さらに民間委託も進めるべきであるとされたものでございます。 給食調理業務の体制につきましては,民間委託の受け皿となる業者の状況などを見きわめながら,官民の切磋琢磨を前提に,安全・安心でおいしい給食を継続して提供できる仕組みを考えていきます。 民間委託の学校につきましては,学校給食センター,中学校と進めてきております。小学校につきましては,地域バランスを考えながら選定しております。 足守の小中一体型校舎の給食運営につきましては,さまざまな意見を参考として総合的に判断し,民間委託に決定したものでございます。 民間委託の新規委託校が決定したときには,民間委託の内容等につきまして保護者にお知らせするチラシを配布しておりますけれど,必要があれば学校へ出向いて説明させていただくこととしております。 次に,読書環境の整備についての項の中で,まず図書館整備についての3点のお尋ねにお答えいたします。 本年度末を目途に,岡山市立図書館の在り方を策定することとしておりまして,その内容やパブリックコメントなど市民の方や議員の皆様などの意見も参考にしながら,図書館整備計画の見直しを行っていきたいと考えております。 また,インターネットサービスの充実や開館時間の延長につきましては,図書館の在り方(素案)の中で最優先すべき課題としており,市民の皆様にとって利用しやすいサービスが提供できるよう,必要な体制の確立も含めて,さらに検討を行っていきたいと考えております。 次に,子ども読書活動推進計画に関して4点のお尋ねでございます。 この計画に基づきまして,移動図書館の幼稚園,保育園への巡回先の拡充,図書館への中・高校生向け展示コーナーの設置,中学生ボランティアの受け入れなどを行っております。これらの取り組みが子ども読書活動の推進に一定の役割を果たしているものと評価しております。 リーフレット「本のはなし」は,市民の方や市職員で構成しております推進班を中心に,本年3月に作成したもので,今のところ改訂の予定はありませんが,必要に応じて増刷するということにしております。 また,この計画につきましては,現在策定中の岡山市立図書館の在り方との整合性を図りながら,適宜見直しを行っていきたいと考えております。 終わりに,足守地区の小中一体型校舎での司書についてのお尋ねでございます。 足守地区の小中一体型校舎での学校司書の配置につきましては,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりでございます。 以上でございます。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  4,岡山市歯科保健基本計画(素案)についての項に一括してお答えいたします。 障害者,障害児の歯科診療のための知識や技術の習得に関する研修は,目標達成のための取り組みとしては重要と考えており,目標には掲げておりませんが,今後とも歯科医師会等の関係団体と役割分担を図りながら取り組んでいきたいと考えております。 また,歯科検診等の際に,口腔の状態から虐待や貧困を疑い,必要な支援に結びつけていくことや経済的な不安を抱えている人へ無料低額診療事業等を紹介することなどについて,歯科医療従事者や学校関係者などへの周知を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔23番林潤議員登壇〕 ◆23番(林潤議員)  では,ここからは一問一答形式で再質問以降,入らせていただきます。 1つ目の学童保育の充実について,きのう国の会議もあったところです。その中で,これまで一定議論されてきた,面積でいえば1.65平米だとか,40人とかといったことが数字として固まってきています。そうなると,いよいよ市のほうでも,少なくとも現状でいる人数から必要な施設面積とかニーズの割り出しに入れるのかなあと思うんですが,そういったことの作業はいつからどんなふうに取りかかりますか。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  今議員の言われた設備,運営,指導員の資格等の基準についてですが,昨日国の放課後児童クラブの専門委員会がまとめた報告書で示された基準,それを踏まえて,市の子ども・子育て会議の放課後児童クラブ部会において審議いただいて,条例の制定に向けて進んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  現状,この市の子ども・子育て会議のほうは,資料を見させていただくと,どちらかというと全体的な状況報告がメーンに来たようです。傍聴した方からも,もうちょっと活発な議論が出ればいいのにといったような感想も伺っているところです。ここについても,学童クラブの関係者,運営のことがわかっている人も選定されているということですので,先ほど施設の備品だとかロッカーだとか,そういったものの要望も出てきているわけですから,一定具体的な市としての案づくりにもう入れる段階かなと思うんですが,そういった議論に次回ぐらいから入るようなことになっていますか。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  国のほうの一定の基準が報告書で出されましたので,今後は具体的に,今言われたような,市の基準に制定するような項目について協議して進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  そういった議論をする際に,今国が示した基準が例えば面積だったら1.65平米だからとか,そういったことを余り負担にかぶせないようにして,まずは市で学童保育に近い場にいる人,直接要望を聞いている人から自由闊達に出してもらって,場合によってはそれが国が言う水準よりいいものになる,ぜひそういったものにしてほしいと思っているんです。そうしたことについて市としても前向きに取り組むような姿勢でやっていっていただきたいんですが,リミットですね,市のほうからリミット,それはちょっと大変過ぎるみたいなことにならないような議論や資料の提出を心がけていただきたいんですが,この会議に臨んでの姿勢をお聞かせください。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  今議員から御提案されたように,運営委員会,それから指導者,保護者の方からさまざまな要望とか基準等についてもいろいろ意見を伺っておりますので,そういうことを参考に頑張ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  そこで具体的なことは議論していただく面もあるんですが,今回先ほどお話のあった国が示した中で,開所時間について,平日とか休日とかありますが,大体平日だと3時間以上,休日や長期休み等は8時間以上といったような数字が示されているかと思います。現状,今クラブの開所時間を見てみると,先ほど引き合いに出した議会の調査レポートでは,午前中から開いているところが政令市などで4割ぐらい,1時より前から開いているところを含めると7割以上あるわけで,子どもがいるための開所時間と,それから段取りを踏まえた,指導員が仕事として必要な時間は異なってくるかと思うんですが,ここで指導員の仕事のあり方について市としてはどんなふうに考えていますか。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  指導員の方の処遇について,勤務時間とかの関係で今なかなか報酬も限られているということで,処遇改善の声があることは認識しております。そういうことも含めて,重要な課題であり,今後その対応の検討が必要であるとは考えております。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  人材確保についても,市が運営方式によるという留保はあったものの,責任を持つということですから,そこはしっかりやっていっていただきたいと思います。 いよいよ国が報告書をまとめた段階となってきて,これを受けて,それをどうしていくのか,きちんとニーズの把握,それからいろんなガイドラインの策定の事務なんかも具体的になってくるかと思います。改めて,この国からの報告が出た段階で,担当部署をきちんとつくって,人材配置をしていく考えはありませんか。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  担当部署をという御意見ですが,事務的なものが市の一定の責任で,実施主体が市のほうになりますので,運営委員会の負担軽減,事務の負担軽減,指導員さんの事務負担軽減というような面を考えて,市のほうの事務量が多くなると思われるので,人材の少し増員とか,そういうことも関係部署に訴えてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  必要な仕事に対応できる体制をしっかりとっていっていただきたいと思います。 そして,現状について,民間施設を貸借する際の出費だとか,今の整備については前向きということで,ぜひこれは具体的に進めていっていただきたいと思います。 今は運営委員会の出費については具体的にはないということですが,緊急的にやったものはあったわけで,今後緊急的なものについても素早い対応でやっていっていただきたいんです。1遍あったことが2度ないように,市として十分対応する考えはありますか。 ◎荒木誠岡山っ子育成局長  緊急的な対応ができるように,予算措置等確保してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  それでは,学校給食のほうに入りたいと思います。 先ほど聞いたとおり,公費での補助は必ずしも禁じられてはいないわけで,そこは一つは市の姿勢にあると思うので,取り組んでいただきたいと思います。 それから,民間委託率については,当時の退職状況を勘案してとあったんですが,中期採用計画など,採用のことなどもかかわってくるので,これはそのときに応じて見直すべきだと思うんですが,どうでしょうか。 ◎山脇健教育長  民間委託のことにつきましては,先ほど議員の御指摘もありました採用計画というのも当然ございますけれど,しかしながら先ほど申し上げました,60%と検討委員会のほうからお示しいただいており,教育委員会としてはその示された内容については尊重していきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  職員の退職状況などは市が一番つかむところなんで,そこは市がきちんと責任持って,主張すべきところはすべきだと思います。 それから,小学校については地域バランスと答弁ありましたが,この地域バランスとはどういうものですか。 ◎山脇健教育長  先ほど申し上げました,今センター,中学校は全て委託させていただいております。小学校が今進んでいるわけでございますけれど,これは一つの例えば今の区でいえば,東なら東とか中とか,そういうところに偏りのないような形の中で選定させていただいているという意味でございます。 ◆23番(林潤議員)  その偏りというのは何でしょう。位置なのか人数なのか,どういったものですか。 ◎山脇健教育長  委託させていただくときには,当然退職される方等のことも考えないといけませんので,学校の規模とか人数ということも当然考慮に入れないといけないことにはなります。しかしながら,それだけではないという意味でございます。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  この件も言いたいことはあるんですが,時間が来ましたので,読書環境の整備のほうに移りたいと思います。 市長からまちづくりにかかわるものだと,図書館について答弁がありました。そのとおりだと私も思っています。だからこそ,区ごとのまちづくりの整備として,公共的な図書館がなく,また図書館ができれば,そこは人が集う場にもなります。先日,武雄市の図書館では,TSUTAYAに委託したところに喫茶店があって,中学生は立ち寄るなみたいな話になって,それはいかがかと思うんですが,人が立ち寄って,いろんな設備のあり方によって使い方も出てくる。今岡山市の図書館も,先ほど計画の中で,いろんな講演会だとか行事に取り組まれて,そうなると人も来る場所になるとありましたので,地域拠点としての図書館というものについてきちんと位置づけていただきたいんですが,そういった考え方はどうでしょうか。 ◎山脇健教育長  図書館の整備につきましては,これまでにもお答えさせていただいておりますが,現在岡山市立図書館の在り方の策定を進めておるわけでございますので,その後ですね,その内容に沿いまして,また整備ということについても検討していくと。今ある整備計画自体についての見直しを図りながら,検討を進めていくということでございます。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  在り方の素案についてのパブリックコメントでは,施設整備等についてもきちんと意見が出ているわけですから,それがまとまってから,また実施計画ということですけれども,間違いなくリンクしている話題ですので,ここについては前向きに進めていっていただきたいと思います。 年度末までにこの在り方の素案をまとめたら,整備計画について,先ほど検討ということだったんですけども,来年度に入って踏み込むという,それについて進むと考えていいでしょうか。 ◎山脇健教育長  現在,整備計画そのものですね,これについての見直しを来年度,この在り方について成案がまとまり次第,また見直しについての検討を始めていきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◆23番(林潤議員)  最後,足守地区の小中一体型校舎で,給食のところもそうなんですが,新しいことを始めるときなので,市が丁寧に対応できるように,ここはやっぱり別々に配置ということをきちんと決めてほしいんですが,どうでしょうか。 ◎山脇健教育長  この件につきましては,先ほど御答弁させていただいたとおりでございます。今教育課程そのものについても検討を進めております。その中でまた検討していくということになります。 以上でございます。 ○則武宣弘議長  以上で林潤議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして中原議員。     〔36番中原淑子議員登壇,拍手〕 ◆36番(中原淑子議員)  皆さんおはようございます。まだ午前中なので,おはようございますと言わせていただきました。 市民の皆様,お忙しい中,議会の傍聴にお越しくださいましてまことにありがとうございます。皆様の声をしっかり代弁してまいりたいと思っております。 大森市長,市長の就任まことにおめでとうございます。この議会の質問戦を聞いておりますと,市長は御自分の言葉で,やや控え目ではございますけれども,市長としてのメッセージを確実に伝えられていると私は思っております。今後の展開を楽しみにしておりますので,よろしくお願い申し上げます。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 1,犬猫殺処分ゼロに向けて。 日本は動物愛護後進国と言われています。動物の売り買いが平気で行われ,動物の命を大切にせず,物扱いしている現状があります。無責任な飼い主による虐待や飼育放棄があり,年間多くの犬猫が殺処分されています。私たちの税金は動物を殺すためではなく,生かすために使ってほしいと願っています。国の偉大さ,道徳的発展は,その国における動物の扱い方でわかるとはガンジーの言葉です。動物を大切にする社会は命を大切にする社会です。一日も早く,そのようなペットとの共生社会を築いていきたいとの思いで質問させていただきます。 改正動物愛護管理法がことし9月から施行されました。それに伴い,岡山市動物の愛護及び管理に関する条例──以下条例──が改正されました。引き取りを行った犬猫について殺処分がなくなることを目指して,その飼養──飼う養うと書きますけれども──を希望する者を募集し,当該希望する者に譲り渡すよう努めることと改正された法律によって,従来は所有者からに限っていた引き取りを所有者不明で保護した犬猫に広げました。またこれまで規定がなかった緊急時において,人の生命や財産の侵害を防止する飼い主の措置を明記しました。これらの改正によって,岡山市の殺処分が限りなくゼロに向けて前進することを期待いたします。 そこで以下の点についてお聞きいたします。 (1)まず条例に関して。 岡山市の条例には市の責務が明記されておりません。明記すべきではありませんか。また,動物取扱業者の責務を記載すべきと考えますが,御所見を伺います。 第7章に罰則が定められていますが,この罰則が適用された件数,経年変化をお知らせください。 (2)市はホームページで保護犬の情報を掲載していますが,そこにたどり着くまでに大変手間がかかります。トップページにわんちゃんのアイコンを掲載して,ワンクリックでそのページに行けるようにしてはいかがでしょうか。ワンクリックです。できるだけ早く情報を出すことが大切です。ホームページ以外にも新聞やテレビの活用などは考えられませんでしょうか。 (3)引き取った犬に家庭動物としての適性を高めるための訓練として,散歩やしつけを行ってはどうでしょうか。 (4)引き取った犬や猫をセラピードッグ,セラピーキャットとして刑務所や高齢者施設に譲渡してはいかがでしょうか。犬や猫と触れ合うことで心のケアに効果があるとお聞きしております。 (5)殺処分の苦痛を和らげるために,炭酸ガスではなく,多少コストが高くても麻酔剤の使用を考えてはどうでしょうか。小型犬に有効とお聞きしております。 (6)殺処分の数を減らすには,入り口を狭めることです。引き取り数を減少させるためには,飼い主の啓発活動に力を入れなければなりません。ペットを飼養するということはどういうことなのか,飼い主の責務として命を終えるまで飼養することが法律に追記されたことを伝えることが重要です。今後の強化策について具体的にお示しください。 (7)猫をむやみにふやさないために,不妊手術にかかる費用を助成することはできないでしょうか。異常な泣き声や争いなどのトラブルが減少します。 (8)一向に減らない捨て犬,捨て猫の防止に向けたサイバーパトロールの強化について,警察とどのような協議がなされてきたのかお知らせください。また,町内会組織へはどのようなアプローチをされているのでしょうか,お聞かせください。 2,男女共同参画社会の実現に向けて。 岡山市が未来に向けて今後も発展していくためには,推進していかなければならない課題の一つが男女共同参画社会の実現です。少子・高齢社会の進展,人口減少社会にあって,市民ニーズに合った,また市民が必要としている施策,事業は何かを判断し,推進していくことが求められています。理由は,岡山市を支える大きな人口の山である30代,40代の働きを支えるためであり,この世代の生活を安定させることは,即子育ての安心,教育の充実につながり,さらにこの世代の働きによって高齢者を支える財源が生み出されていくからです。 この点を踏まえた上で,以下質問いたします。 (1)男女共同参画の推進拠点となるさんかく岡山の機能充実について質問します。 岡山市男女共同参画社会推進センター──以下さんかく岡山──は平成12年に開設されました。第3次さんかくプランには,市民協働の拠点としての場と情報の提供と位置づけられています。 以下,少し長くなりますが,さんかく条例第4章,推進体制の整備の項,第28条を引用いたします。市は,市,市民及び事業者が互いに協働して男女共同参画社会の形成の効果的な促進を図るため,市,市民及び事業者が参加する全市的な推進組織として,さんかく岡山の機能の育成,充実を図るものとする。2,市は,さんかく岡山を拠点に,市の施設相互間の連携体制の整備に努めるものとする。3,市は,関係部局相互の連携により,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を円滑かつ総合的に企画し,調整し,及び実施するため,市長を長とする推進体制を整備するものとする。 ア,これは,さんかく岡山が男女共同参画社会の形成を図る機能を有する推進拠点であると読むことができますが,御所見を伺います。 イ,さんかく岡山の設置目的は何ですか。その目的に沿って事業が展開されていると思いますが,さんかく岡山の利用状況,①開館日,②施設利用人数,③会議室の利用人数を主催事業,市民協働事業,貸し室等に分けてお知らせください。④図書などの利用人数──貸出登録者数,貸出冊数,インターネット利用者数でございます──をお知らせください。経年変化でいえば増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかお知らせください。 ウ,機能の充実についてお尋ねいたします。 変化する社会の中で,さんかく岡山に求められる機能も変化してきたのではないかと思います。今までの情報提供,学習支援から,課題解決型のセンターとしての機能が求められているのではないでしょうか。例えば職場でのセクハラ,パワハラや女性の働き方などの課題,再就職支援,キャリアアップなど,さまざまな課題を抱えた女性への支援が求められています。課題解決のためには,さんかく岡山と他の施設とをつなぐ機能が必要となってきます。これはまさに第28条第2項にうたわれている市の施設相互間の連携体制の整備ということになるのでしょう。相談から福祉,医療,子育て,教育,雇用の現場につながる仕組み,さらに男性のワーク・ライフ・バランスの推進なども課題となっております。 開設から13年が経過いたしました。これまで推進してこられた関係者の御尽力に感謝しつつも,今後のさんかく岡山のあり方を考えるときが来ているのではないでしょうか。機能の充実,さらに設置場所,管理運営のことも含めて再検討してはいかがでしょうか。御所見を求めます。 (2)推進体制についてお聞きします。 市長を本部長とする男女共同参画社会推進本部の平成25年度の活動内容についてお聞きします。さんかくプランの内容を見ると,多くの部局に関係しております。このプランをどのように推進し,推進した事業を検証しているのですか。検証結果はどのように生かされているのでしょうか。 (3)女性幹部職員の登用についてお尋ねいたします。 今議会で,能力のある女性を登用していくとの答弁が繰り返されました。この言葉に違和感を感じたのは私一人だけでしょうか。能力のある女性はいないと聞こえます。その言葉の持つ影響力に配慮していただきたいと要望しておきます。女性が能力を発揮することができなかった環境や職員の意識こそが課題だと思います。 さて,質問です。 今年度,岡山市の女性幹部職員の割合は,政令市の中で何番目ですか。私の手元にある資料によると,平成23年4月1日現在ですけれども,政令市平均9.8%となっております。19市中17位となっています。平成24年度も同様の傾向と想像いたしますが,今年度はいかがでしょうか。 原因はどこにあるのか,どのようにしたら推進できるのか,女性の目から見た現状と課題を調査し,推進計画を策定してはいかがでしょうか。女性の幹部職員の登用は,女性だけに焦点を当てて考えるのではなく,男性の働き方も変えないと女性の働きを支えていけない現状も見えてくるはずです。女性による女性の視点からのワーキンググループの設置と計画の策定について御所見をお聞きいたします。 (4)は割愛させていただきます。 (5)12月2日に発足した岡山市寄り添いサポートセンターについてお聞きします。 早速,相談が寄せられているようです。順調に推移できるよう応援していきたいと思っております。現時点で課題があると思われること2点について伺います。 まず,このチラシです。ちょっと小さくてごめんなさい。皆様にはよく見えないかもしれませんけれども,大変きれいな色のチラシでございます。かわいらしい雰囲気でいいチラシなのですが,DV被害者の方はこのチラシを見て,相談しようという気になるのかどうかが気になりました。こんな悩みということに列挙されているものがあるんですけれども,仕事がなかなか決まらない,家計のやりくりに困っているなどなど。こんな悩みの中に表記されていないのがDVの相談の内容でございました。DV被害者の方が相談しようと思わないのではないかと思っております。この点について御所見を伺います。 もう一点,DV被害者から相談があった場合,さんかく岡山につながるのかどうかを確認させていただきたいと思います。また逆に,さんかく岡山から寄り添いサポートセンターにつながることがあるのか,またそのような具体的な連携の話が事前に行われたのかどうかをお聞きいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁をどうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,中原議員の御質問にお答えします。 私は男女共同参画社会の実現に向けて,2点お話を申し上げたいと思います。 一つは,さんかく岡山の機能充実についての所見をという御質問でございます。 さんかく岡山は,繰り返すまでもなく,ドメスティック・バイオレンスほか,人権侵害に関する相談を受けたり,また講演会などを実施しているものでございます。実は先日,私週末に行ってまいりました。そこでそこにおられる職員の方とお話しする機会を得ました。週末に伺ったわけでありまして,私は少し誤解していましたけれども,まずは週末は開いていないのかと思いましたら,火曜日以外はずっと開いているということで,そして週末はそれほど大変な状況じゃないのかなと思いましたら,職員の方から,毎日相談も多くて,また来られる方も多くて大変なんですよというようなお話を伺いました。 後で詳細な数字はお話し申し上げますが,相談件数だけでも平成24年度で4,000件を超えております。平成22年度に比べると,もう25%もアップしているという状況であります。相談に来られる方も,年間で1,000人を超えているということであります。これはそういう人権侵害的なものがふえているということもあるのかもしれませんが,このさんかく岡山自身が岡山の市民によく知られてきている。そしてその機能がしっかりとしたものであるからこそ,こういった形でふえているんではないのかなと思います。そういう面では,一定の成果が上がっているんだというような認識をしているところでございます。非常に頼もしく思えたところでございます。 今後も,さまざまな情勢の変化もあるでしょう。そして,市民の要望もあると思います。継続して取り組むことが男女共同参画の実現に向けて重要であると思っております。 次に,女性幹部職員の登用について私の考えを申し上げたいと思います。 実は,私は選挙中,女性が輝くまちという中で,女性の市の幹部職員の登用を進めますという項を書いております。ここをざっと見渡していただいても,一人も女性がいないというのは,どなたか御指摘をいただいたとおりでございます。(発言する者あり)あっ,申しわけございません。済いませんでした。(笑声)ちょっと陰に隠れて,見えなかったもんで。失礼いたしました。 それで,ただ人事というのはやはり一朝一夕には変わらないものでございます。もともと,採用当時の女性の割合が少なかったというところがあったわけでございますが,昭和60年度から採用試験の男女枠を撤廃してから女性職員の採用者はふえているということで,実際上ちょっと数字を見てみましても,大体50歳前後でなることができる課長級も,平成25年度では9.1%。これ平成21年度が5.2%ですから,倍増とはいかなくても相当の割合でふえているところであります。課長補佐級も平成25年度では25.6%ということで,相当数の方が課長級,課長補佐級におられるということは事実であります。そういう面から,もう少しすれば,ここにいるメンバーにも女性が相当数出てくるような事態になるんではないのかなと思っております。 ただ,そういうことであれば,その数年間は何もしないのかということを,私はそういうことを申し上げるつもりもありません。来年度の人事においても,女性の登用,女性としてという要素もあるかもしれません。そしてまた,逆に男女の区別なく,やっぱり能力のある方にしかるべきポストについていただく。そういったことは必要だと思っておりますので,どういった形がいいのか,少し副市長,総務局長とも相談しながら,女性の登用問題については工夫してまいりたいと思っているところでございます。 以上です。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  1,犬猫の殺処分ゼロに向けての項でございます。 まず,条例における責務規定の創設,それから罰則の適用に関するお尋ねでございますが,岡山市動物の愛護及び管理に関する条例の中においては,市及び動物取扱業者の責務を規定しておりませんが,本年9月に施行された動物の愛護及び管理に関する法律の改正により,各自治体においては殺処分の削減に向けての努力義務,また動物取扱業者については規制強化などが盛り込まれたところでございます。本市においては,この動物の愛護及び管理に関する法律に従い,動物愛護行政を推進してまいります。 なお,市条例で規定する罰則を適用した例は,これまでございません。 続いて,ホームページや他の広報についての御質問でございます。 保護犬情報については,ホームページにおいて随時市民に情報提供を行っており,昨年度の場合,抑留期間内に98%の飼い主が名乗り出てこられ,返還に至っておりますが,今後ともホームページを工夫し,より市民の目に触れるような情報提供のあり方を考えてまいります。 また,テレビなどのメディアとの協力につきましては,これまでも動物愛護精神の普及啓発など連携して行っているところであり,今後さらに連携を強化し,より効果のある情報提供を心がけてまいりたいと考えております。 続いて,引き取った犬のしつけや,それから刑務所や施設等への譲渡についてのお尋ねでございます。 保健所に収容している期間は,随時散歩を行っておりますが,適性を高めるための訓練などは今後譲渡事業の拡充を図る中で研究してまいりたいと考えております。 また,刑務所や高齢者施設などへの譲渡につきましては,セラピードッグなどは一定期間にわたり高度な訓練を必要とするものであり,引き取った犬猫の譲渡は困難であると考えております。 続いて,殺処分における麻酔剤の使用,それから殺処分の減少のための施策についての御質問でございます。 現在,処分業務は岡山県に委託しており,岡山県動物愛護センターにおいて行われておりますが,麻酔剤を使用する場合は1頭ずつ注射による処分を行うこととなり,従事する職員の精神的な負担が非常に大きいと聞いております。 また,殺処分の削減対策につきましては,現在保健所では窓口において,動物の終生飼養に関する指導を強化しており,平成20年度に409頭だった犬猫の引き取りが昨年には61頭まで減少していることから,引き続き終生飼養を初めとする動物愛護精神の浸透について,きめ細かい窓口指導を継続しながら,チラシや広報紙,イベントなどを通じた一層の普及啓発に努めてまいりたいと考えております。 続いて,猫の不妊手術の費用の助成,それから捨て猫等の防止に向けたパトロールの強化等についてでございます。 動物の所有者は,法律で繁殖に関する適切な措置を講ずるよう努めなければならないと規定されておりまして,飼い猫については飼い主の責任において不妊手術を行うことが基本となっております。一方,所有者のいない猫については,平成24年度から所有者のいない猫対策事業として,不妊・去勢手術費の一部助成を3年間のモデル事業として行っており,モデル事業終了後に結果を検証し,今後の施策に反映していきたいと考えております。 また,終生飼養を放棄して,犬や猫を捨ててしまう飼い主に対する対応について,個別案件の情報交換は警察と随時行っているところでございます。また,町内会に対しても,チラシやポスターの配布などを通して,捨て犬,捨て猫の防止啓発に協力をお願いしているところでございます。 以上でございます。 ◎小田行治職員担当局長  男女共同参画社会の実現に向けての項,女性幹部職員の登用について,市長答弁以外をお答えします。 平成25年4月1日現在の岡山市の課長級以上の女性管理職の割合は,政令指定都市20市中17位となっております。 次に,推進計画の策定やワーキンググループの設置などについては,女性管理職の割合を上げるためのツールの一つであると考えております。まずは,次期管理職となる女性職員から意見や要望として多かった,経験不足を補うためのさまざまな職務の知識と経験の習得,管理職登用への不安解消のための研修の実施,職員の意識改革や超過勤務の縮減などのワーク・ライフ・バランスに配慮した職場環境の整備等についてしっかりと取り組み,さまざまな工夫を行いながら,女性管理職の割合を上げてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎田淵薫市民局長  さんかく岡山の利用状況及びさんかく岡山の再検討をしてはどうかとの御質問にお答えいたします。 さんかく岡山の平成24年度の利用状況につきましては,開館日308日,施設利用者数1万8,002人,会議室の利用人数のうち,主催事業1,235人,市民協働事業886人,貸し室7,881人,図書などの利用者数のうち,貸出登録者数978人,貸出冊数347冊,インターネット利用者数797人であり,平成22年度から平成24年度までの3年間では全体的に増加傾向となっております。 さんかく岡山の機能充実につきましては,子どものころから男女共同参画の視点を育てるため,小学生向けの夏休み講座を開催したり,災害時における男女共同参画の観点の必要性を考える講座の開催などに取り組んでまいりました。今後,どのような事業に取り組めばより実効性が上がるのか検討してまいりたいと考えております。また,設置場所,管理運営につきましては,他都市の状況や利用者の意見も聞きながら研究してまいりたいと考えております。 次に,男女共同参画の推進体制についてでございますが,本市では男女共同参画施策を総合的に進めるための庁内推進組織として,男女共同参画推進本部を設置しております。その中で,平成23年度策定した第3次さんかくプランの数値目標や成果指標の達成度合いを検証し,評価を行います。また,その結果を公表し,関係課にフィードバックし,庁内でのさらなる取り組みを促していく予定としております。各課の取り組みが形式的なものとならないよう,また組織の枠にとらわれることなく,より一層男女共同参画の視点が反映されるよう取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  DV被害者による岡山市寄り添いサポートセンターへの相談等についての御質問でございます。 岡山市寄り添いサポートセンターにおいては,生活困窮者の抱える課題が複雑化,深刻化する前に,できるだけ早い段階での御相談をいただけるよう,チラシを作成したものでございます。対象者を限定するものではございませんので,まずは気軽に御相談いただければと考えております。 また,相談を受ける中で対象の方がDVに関連すると思われる場合につきましては,専門機関であるさんかく岡山へ相談をつなぎ,連携を図っていくこととしております。なお,開設に当たっては,さんかく岡山も含め,関係部署に対し事業の説明及び協力,連携についての説明を行っており,今後も十分な連携体制の構築に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔36番中原淑子議員登壇〕 ◆36番(中原淑子議員)  御丁寧な答弁をいただきました。ありがとうございます。 市長のほうから,さんかく岡山に行っていただきまして,職員の方に直接話を聞いて,今の答弁になったんだと思っております。 一言私のほうから言わせていただきますと,今回いろんなことを聞かせていただきましたけれども,それは一応相談機能以外というところで聞かせていただきました。相談については物すごくふえていると認識しておりまして,であるならば,そのほかの機能の充実も図るべきだろうと。相談機能の充実についても,もっと人員を含め,充実していくことが必要であると思っておりますので,ちょっと縦分けて聞かせていただいたということでございます。ありがとうございました。 それではまず,犬猫殺処分ゼロに向けてから再質問させていただきます。 今答弁で,法律の改正を受けて殺処分を減らすということが明記されたということなので,であるならば,やっぱり市の責務ということで,きっちりそこを明記すべきであろうと思います。市民の責務,飼い主の責務が明記されていて,市の責務,動物取扱業者の責務が明記されていない,規定されていないというのは片落ちだと思います。何も言えずに死んでいく彼ら,彼女らの一生を思うとき,さぞかし無念であろうと想像いたします。条例に行政の責務を明文化すべきと考えますが,再度御所見を伺います。 動物愛護は文化レベルをあらわすとも言われておりますので,その点も含めてよろしくお願い申し上げます。 それから,保護犬の情報ですけれども,98%が飼い主に返されているということで,これはかなりいい成果が上がっていると思うんですけれども,先ほども申し上げましたとおり,政令市岡山が命を大切にするというメッセージを全国に伝えるということでも,そうですね,トップページにわんちゃんのアイコンがあるということは大きなメッセージ性を伝えるということでありますので,もう一度考えていただけたらと思いますが,いかがでしょうか。 散歩はしっかりやっていただいているということで,ありがとうございます。 それから,セラピードッグの件です。 確かに,条件があると思います。どのようにしたら実現できるのかを研究してみてはいかがでしょうか。ペット型のロボット,介護ロボットですが,これが効果があるということですけれども,生きているものに直接触れるわけです。治療として,また心身のリハビリとしてかなり有効であると聞いておりますので,研究の価値はあると思っております。もう一度,御所見を伺いたいと思います。 炭酸ガスではなく,殺処分の苦痛を和らげることについては,職員の方の負担が大きいということでございますけれども,これは県のセンターにおいてということなので,ちょっと今回は置いておきましょう。 それから,広報の充実ですけれども,今までも行っていらっしゃるということでございますが,法律が改正され,条例が改正されたこの機会に強化してはどうかと思いますので,具体的にどのように取り組まれるのかお示しください。 それから,捨て犬,捨て猫のサイバーパトロールについて,個別案件ということでございますが,実際にどのようなことがあったのか教えていただけるとありがたいと思っておりますので,お示しください。 男女共同参画社会の実現に向けてでございます。 さんかく岡山がたくさんの方に利用されているということで,私も大変うれしく思います。これまでも,さんかく岡山についてはいろいろと提言させていただきました。しっかり取り組んでいただいているということなので,感謝申し上げます。 ただ,先日市民の方から,何を目的としたどういう施設かよくわからない,入ってみると図書館のような感じがする,車社会の岡山でこの位置にあるのはどうかという御意見をいただきました。今利用人数が増加傾向にあるということですけれども,どの部分がふえているのかなど,特徴的なことがわかれば,お知らせください。また,ふえている原因は何だと思われますか,お示しください。 図書に関してですけれども,県のウィズセンターなどと連携されていらっしゃいますか。また,図書ということであれば,岡山市立図書館との連携はいかがでしょうか。ネットでつながっているのでしょうか,予約ができますか。ふれあいセンターの図書コーナーと図書館との連携を提案したことがございますけれども,同様のことができないのかお答えくださいませ。 それから,今や女性の就業率は2013年4月に63.3%,過去最高となりました。働く場でのさまざまな課題を相談する窓口,課題を解決する機能が求められていると思います。それがさんかく岡山にあればと思います。もう一度,御所見をお聞きしたいと思います。 条例に,さんかく岡山を拠点に,市の施設相互間の連携体制の整備に努めるものとすると書かれてありますけれども,これは大変重要な視点だと思っております。具体的に連携している施設はどこですか,お答えください。 それから,女性幹部職員の登用について,市長ありがとうございました。4月の人事を期待するところでございますけれども,これは北九州市で推進アクションプランをつくったところなんですけれども,自分が管理職になるということを応援されていないという女性職員がたくさんいるということでございます。また管理職への昇任を可能にした重要な要因は何かと聞いてみると,これも男女ともに上司の応援ということでございますので,ここにいらっしゃる男性幹部職員の方の意識が大事だと思っております。女性の管理職への登用の目的は市民のための施策を推進することということでございますので,この点についてももう一度御所見を伺えたらと思っております。 以上で再質問を終わります。 ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。 ◎小田行治職員担当局長  やはり女性幹部職員の登用は大切なことだと思っておりますし,女性の視点は大切なものだと考えております。現在の岡山市においては,先ほども市長が申しましたけれども,若い世代の女性職員の比率が大きく改善しております。そういった若年層職員は性別役割分担意識がありません。また,次期管理職層となる女性職員のアンケート結果では,やはり能力面よりもロールモデルがいないことなどによる精神面での不安が大きいということがありました。当面,引き続き女性職員に対して研修機会を設け,管理職の不安緩和とキャリアアップ支援に取り組んでまいりたいと考えております。 また,こうした研修機会を女性職員の交流の場として活用する中で,女性職員の意見や視点を今後の女性活躍推進方策に生かしていきたいと考えております。今後,その推進計画の策定,ワーキンググループの設置等につきましては,女性職員の意見や視点を生かしていきたいと考えておりますので,他都市の状況等も含めて,今後十分に研究していきたいと考えております。 以上です。 ◎田淵薫市民局長  まず,市民から,さんかく岡山は何をしているかよくわからないということでございます。 特徴的なことといたしましては,最近増加傾向の原因にもなりましたが,小学生向けの講座,夏休みなんかを使って開催しております。また,市民団体などが行う市民協働事業への参加者も増加傾向にあるというのが最近の特徴でございます。ただ,さんかく岡山を知らない方が多いということもよくお聞きします。そういう中で,まずさんかく岡山を知っていただくために,多くの市民の方にさんかく岡山へ来ていただく方策について,担当部局,私どものほうでございますが,担当職員のほうで現在検討しているところでございます。 また,図書館との連携という御質問をいただいておりますが,実際にウィズセンターあるいは市の図書館とネットでの連携は現段階では行われておりません。 問題解決の手法ということでございますが,この機能としては最近のさんかく岡山での取り組みといたしまして,子育て中の女性を対象とした再就職支援の講座の開催あるいは女性の視点で地域防災を考えるワークショップなどを開催いたしております。 それから,さんかく岡山を中心にした連携ということでございます。 現在,県のウィズセンター,それから県の女性相談所,もちろんこちらとは具体的に連携して活動を行っているところでございますが,さらに女性問題,限定することなく幅広く連携を図っていきたいと思います。 以上でございます。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  まず,条例に市,それから業者の責務を明記してはどうかという再度のお尋ねでございますが,こちらは最初に答弁いたしましたが,法律のほうに市の責務等についてはきっちりと書いてございます。条例は法律を補う形で制定しておりまして,法律と条例をあわせて読んでいただければと考えております。 それから,保護犬の情報でございますが,現在市のトップページに「ペット・動物」というところがありまして,そこをクリックしていくと,ツークリックで,現在アクセスできるようになっております。(笑声)本当に,それ以上アクセスをよくできるかどうかは,よくよく検討させていただかないといけないと考えております。 それから,セラピードッグの関係でございますが,これは確かにおっしゃる趣旨はよくわかりますが,一方でセラピードッグに適している犬というのもかなり種類が限られていると聞いております。いろんな方がいらっしゃいますので,いろんな方の御意見も聞きながら,少し状況を確認させていただければと考えております。 それから,広報の充実についてでございますが,こちらのほうはいろんな形でやってきておりますが,まずはその周知,今回の法律の改正の趣旨も含めて,周知が非常に大切だと考えております。そういったことを一生懸命やっていきたいと考えております。 それから,捨て犬,捨て猫のサイバーパトロール等ございますが,それ以外にもチラシの配布,広報紙,テレビ,ラジオ,それからイベント,講習会など,さまざまな手段を捉まえまして,広報等,普及啓発を行っていきたいと考えております。 以上でございます。     〔36番中原淑子議員登壇〕 ◆36番(中原淑子議員)  ありがとうございました。 最後に2点,ツークリックということでございましたけれども,ワンクリックというのはわんちゃんのマークをつけていただけないかなということですので,御意見をお聞きしたいと思います。 それから,人事のほうですが,女性が企画から携わっていただきたいと思うんですけれども,御意見をお聞きします。 それから,人事課に女性職員はいらっしゃるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。 ◎小田行治職員担当局長  今企画からという御質問は,そういう推進計画の策定,ワーキンググループの設置というようなことだと思っています。その中には,やはり他都市の状況等を含めて今研究する中で,そういうことも必要ではないかと考えております。 それから,人事課の女性職員ということなんですけれども,人事課の中には人材育成室もございます。その中には2人の女性職員がおります。 以上です。 ◎森真弘 保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  ホームページの関係については,少し検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○則武宣弘議長  以上で中原議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午後0時4分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○則武宣弘議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして福吉議員。     〔22番福吉智徳議員登壇,拍手〕 ◆22番(福吉智徳議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団,福吉智徳です。 市長,御就任おめでとうございます。私の市長の印象なんですけれども,言葉を大事にされているなあという印象を受けております。その分,発言に責任を感じておられるんではないかなと御推察いたします。 どうぞ,今後ともよろしくお願いいたします。 それでは,通告に従い質問いたします。 大きい1,指定都市・県都岡山の役割について。 さきの所信表明の中で,大森市長は県都として,指定都市として,他の市町村と連携,相互補完し,県ともさまざまな課題について認識を共有し,県全体の発展,広域的な課題に対処し,地方分権改革の先導役として役割を果たしていきたい旨の発言をされました。 まず,県都として,指定都市として,他の市町村との連携,相互補完についてお伺いいたします。 国においては,地方制度調査会で大都市制度の改革について答申がなされました。その答申では,地方圏の抱える課題として,高齢化や人口減少時代の中で地域を支える拠点の構築が課題であると指摘しています。その拠点には,都市機能の集積があり,より大きな圏域人口をカバーできる指定都市などの人口規模の大きな都市においては,地方中枢拠点都市として都市機能の集約とネットワーク化を進めることが必要であると述べられています。つまり,地方圏における市町村間の広域連携は地方中枢拠点都市,いわゆる岡山市を核に,産業振興,雇用確保,広域観光,高度救急医療,介護,障害者福祉,広域防災,人材育成等の分野において,都市機能の集約とネットワーク化を図っていくことが求められています。 そこでお尋ねいたします。 ア,本市では,地方中枢拠点都市としての広域連携をどのように考えていますか。 イ,岡山市は県全体を考え,どのような地方中枢拠点都市を核とする圏域形成をすべきでしょうか,御所見をお伺いいたします。 ウ,都市機能の集約とネットワーク化の取り組みをどのように促進していけばよいか,御所見をお伺いいたします。 次に,県との関係についてお聞きします。 大阪市の橋下市長が進めている大阪都構想では,二重行政の解消が大きな論点となりました。その後,指定都市市長会や指定都市議長会が要望している多様な大都市制度の創設など,新たな大都市制度の創設が議論されましたが,地方制度調査会の答申では,当面は都道府県から指定都市へ事務と税財源の移譲を可能な限り進め,実質的に特別市(仮称)に近づけることを目指すこととしています。このたび,全国20の政令市と政令市がある15道府県は,政令市の公立学校教職員の給与負担者について,道府県から政令市に変更することで合意しました。税財源とともに,教職員定数などに関する権限も移譲されることとなります。 そこでお尋ねいたします。 エ,これと同様の事務として,指定都市,道府県の多くが移譲に賛成している事務や都道府県条例で移譲の実績のある事務は移譲するのが基本であります。これらの協議を県とどのようにしていくのか。来年度通常国会に地方自治法の改正として出てくると思われますが,本市の方針,考え方をお聞かせください。 次に,この項の最後として,オ,倉敷市との連携は今までも行ってきていますが,余り目に見える形でできているようには見えません。倉敷市との連携について市長の御所見をお伺いいたします。 続きまして,大きい2,浸水・排水対策について。 同じく,市長の所信表明において,災害に強い都市インフラの整備や広域応援体制の整備等に取り組むとともに,浸水対策を初め,近年頻発している風水害への備えを進める旨発言がありました。このことを踏まえ,幾つかお尋ねいたします。 初めに,私が市議会議員に当選させていただいて2年半以上がたちました。その間,台風やゲリラ豪雨等により,この岡山市内でも浸水等の被害が各地で発生いたしました。これらを経験するに当たり,大雨が降ったとき,あの川は大丈夫か,あの地域は水が来ていないかと,大方雨に弱い地域を限定することができるようになりました。特に,福浜,芳泉,平福,福島,南輝学区の岡南エリアでいえば,豊成三丁目のある地域ではちょっとした雨でも浸水が発生するところがあります。また,南輝町内会地域では,農業用水路の水と雨水排水の水が合流し,ポンプ場へ集まる地域のため,この地域に雨が多く降っていなくても浸水の被害に遭っています。もとより,南輝地域はモデル地区としてさまざまな浸水対策の検討を行っておりますが,なかなか即効性のある結果が得られていないのが現状です。 もともと岡南エリアを含む南区の大多数は干拓でできた地域です。海抜ゼロメートル地帯が多く,旭川や児島湾の水位より低い地域です。昔は広大な農地が広がり,岡山の中心的な農業を支えてきた地域でもありました。しかし近年,岡南エリアにおいては農地の市街化が進み,田畑風景が残るのは浦安地域だけです。田んぼや畑が次々と宅地化されていった岡南エリアにおいて,今まで農業用水路として活用されてきた用水が住宅等から出る雨水排水用の用水路としても使われるようになりました。昔は田んぼや畑が雨水を受け,浸水の被害もありませんでしたが,次々と宅地化,市街化等により水の受け皿がなくなり,バランスが崩れてしまい浸水被害が発生するようになっております。宅地化,市街化が進めば,当然田んぼ等へ引き込む水路の変更もあわせて行わなければなりません。しかし,水路はそのまま残っており,今では住宅の中をうねうねと回りくどく通りながら,一部残された田んぼと畑に水を供給し,ポンプ場へと排水処理されています。 そこでお尋ねいたします。 ア,岡南エリアにおいて農業用水路と雨水排水用の水路の見直しをしませんか。全てというものではなく,特に浸水被害が起きている地域を最優先に考えてみてはいかがですか。もともとは農地へ水の供給用として張りめぐらされた水路です。宅地化されてしまった現在,わざわざ農地がない住宅地内をうねうね通すのではなく,農地へ直接行くよう進路を変更するべきです。御所見をお聞かせください。 イ,農業用水路と雨水排水用の水路が整備された時点で,今まで住宅地内を通っていた水路を雨水排水用の水路に活用し,日ごろから水位を低くすることにより,近年の雨水対策には対応できるものと考えますが,御所見をお聞かせください。 次に,用水路の藻に関する問題です。 台風等による降水量予測や期間は,現在では事前につかめます。そのため,事前に用水の水位を下げる努力をしながら,浸水対策として行っています。ことしも台風による大雨が想定され,事前に水位を下げていたのですが,浸水被害が起こってしまいました。私もどうしてか疑問に思い,浦安の排水機場へ駆けつけたところ,大量の水に紛れ,大量の藻が流されていました。ごみや藻を取り除く網をかいくぐり,ポンプの吸水口へ向かっていきます。吸水口前にはごみを取り除く回転ローラーがついていますが,水を多く含んだ大量の藻の重さにストップしてしまい,ポンプが停止する事態が何度も発生しておりました。吸水口際では,重機による藻をすくい出す作業が行われ,人海戦術でローラーに絡みついた藻を取り除く作業を行っていたのです。その作業も徹夜で行われておりました。ことしは特に暑い日が続き,また用水路の底部分がコンクリート加工できていないために藻が大量に発生したとのことです。 そこでお尋ねいたします。 ウ,南区は干拓地です。排水対策はポンプによるしか方法がありません。排水ポンプが効率よく稼働するために,用水におけるごみ,藻対策を検討できませんか。 最後に,河口付近による排水対策です。 台風時には,雨水に加え旭川の緊急放流等,大量の水量が児島湾や旭川,吉井川の河口付近に集まってまいります。そのため,海では潮位の干満がありますが,常に満潮状態となってしまい,光南台地域を含む河口付近の集落では排水ができにくい状態が続きます。またあわせて,大量のごみも流されてきているのが現状で,特に海岸線に打ち上げられたごみと海上に流れ出そうとするごみを漁業関係者がボランティアとして回収する作業を行っています。漁業用の網にも被害が出ているのが現状です。 そこでお尋ねいたします。 エ,台風時に旭川の緊急放流等により海が常に満潮状態となってしまう地域においては,計画どおりの排水ができないことがあります。このような状況に備えて,沿岸地域における地域の応急ポンプ等による応急的な排水体制の整備が必要と考えますが,いかがでしょうか。 オ,台風時には,ごみ回収に対して漁業関係者に過度の負担をかけています。現在,県も市もこれに対する事業,補助金は対応していません。漁業関係者も廃業や後継者問題,高齢化も重なり,今までどおりにいかないのが現状です。県にも積極的に働きかけ,何か対策を考えなければならないと思いますが,御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 よろしく御答弁願います。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,福吉議員の御質問にお答えいたします。 まず,指定都市・県都岡山の役割について,広域連携,地方中枢拠点都市の関係,都市機能の集約とネットワーク化,これらについてお話を申し上げたいと思います。 議員御指摘の地方中枢拠点都市,これは第30次の地方制度調査会の答申において,指定都市,中核市,また特例市のうち地域の中枢的な役割を果たすべき地方中枢拠点都市は,当該都市を核とする圏域において地方の個性を発揮し云々ということになっております。実は,この地方中枢拠点都市は,我が国に相当数のものがあります。岡山市は,この中でも非常に大きい都市となっております。 例えば,少し違う概念ではあるんですが,岡山大都市圏という一つの概念があります。これは各市町村における15歳以上の人のうち1.5%以上が岡山市に来る,そういう市町村の集合体がそういう圏域なんですが,それでいくと岡山大都市圏というのは人口160万人というオーダーになります。ちなみに,その1.5%というのを5%にする,15歳以上の人口のうち5%が岡山に来ると,それでも148万人になるんです。10%にして,これ倉敷が抜けるから相当数減りますが,88万人。このような中心に岡山市がいるんです。これはやはり岡山市として非常に責任を持つ都市だということが言えると私は思っております。そういう面では,御指摘のように,他の市町村,また県ももちろん含めてですが,連携して,地域の力を結集して,県全体や中四国圏域全体の発展を先導する役割を持たなければならないと思います。 じゃあ,どういうテーマかということでありますが,これは何度か議論が出ておりますが,例えば観光というのもわかりやすいですけれども,日々の生活というふうに考えていけば,やはり医療であるとか福祉であるとか教育等,そういった分野が中心になってくるんだろうと思います。これらについては,都市間,そして地域間で十分な意思疎通を行って,どういう分野をお互いウイン・ウインの関係で構築していくか,こういう認識を共有していかなきゃならないと思います。 御指摘のように,集約とネットワーク化,両方とも重要だろうと思います。ネットワークのところは,よく言われるのは道路などのインフラ整備の問題がありますが,ソフト的にも例えば情報の提供だとか,いろんなものがあるんだろうと思います。そこはお互いの市町村間でよく話し合って,どういうようにしていけばいいのか,私としても真剣に取り組んでまいりたいと思います。 以上です。 ◎櫻井理寛政策局長  同じ項のうち,県から指定都市への事務権限の移譲についての御質問にお答えします。 議員御案内のとおり,第30次地方制度調査会からの答申を踏まえ,現在都道府県から指定都市へ29事項の事務,権限の移譲の方針が国から示されているところでございます。今後,関係法令が改正され次第,本市においても所要の例規の整備や予算措置等を遅滞なく講ずるとともに,適切な執行体制を整える必要があることから,円滑な権限移譲に向けて県と十分な協議,調整を行ってまいりたいと考えております。 続いて,倉敷市との連携につきましては,新風会の吉本議員に御答弁したとおりでございます。 以上でございます。 ◎高次秀明経済局長  2の浸水・排水対策についての項の中で,農業用水路と雨水排水路の見直し,それから雨水排水路の水位を低くするというような御提案について一括して御答弁申し上げます。 開発が進み,農地がなくなった地域であれば,農業用水路を見直すことは農業用水の効率的利用等の観点からも有効であり,用水供給に使用しない水路を一時的な雨水貯留施設として活用できる可能性もあると考えます。しかしながら,現在の農業用水路は,先人たちの知恵や苦労の積み重ねの上に整備されたものであり,長年にわたる関係者の調整を経て定められた水利権と用排水配分等の慣行に基づき運用されていることから,これらの見直しにつきましては当該地域だけではなく,上流・下流域を含めた住民や農家等の関係者の理解を得ることが不可欠で,多くの課題があることに加え,水位を下げて管理される雨水排水路につきましても,上流からの用水の供給がなくなることで水質の悪化による悪臭等も懸念されること等から,慎重な検討が必要であると考えております。 次に,排水ポンプにおけるごみ,藻対策についてのお尋ねにお答えいたします。 ごみ,藻等により用水路の通水が妨げられることは,農業生産面だけではなく,浸水対策面からも問題だと考えております。現在,用水路の通水確保につきましては,農家や住民の方々に実施いただいているしゅんせつ,藻刈り,清掃作業への助成のほか,特に著しい場合にはしゅんせつ,藻刈り作業を市から業者委託しているところでございます。 なお,浦安東排水機場の除じん機につきましては,今月上旬,県によりましてごみをかき上げる除じん機のレーキ,いわゆる爪でありますけれども,これを2枚から4枚に増設する等の対策を実施したところでございます。今後とも,農家等に御協力いただき,維持管理,通水断面の確保に努めることとし,そのために必要なごみ,藻の対策につきましても県等関係機関とともに検討してまいりたいと考えております。 次に,台風時の海岸への漂着ごみの処理についてのお尋ねにお答えいたします。 現在,岡山市が管理している3漁港──北浦,郡,阿津ですけども──では台風時に打ち寄せられるごみについては漁業関係者の協力により収集した後,市が処分しております。しかしながら,岡山市に限らず,国内水産業の多くが漁業者の減少や高齢化の問題を抱える中,将来的には海岸ごみの回収に対して漁業関係者の協力を得られなくなる事態も懸念されるところでございます。岡山市としましても,今後現場実態の把握に努めるとともに,岡山港や久々井,宝伝の漁港を管理する岡山県とともに,対応方向等について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項の中で,沿岸地域に応急的な排水体制の整備が必要と考えるがどうかとのお尋ねにお答えいたします。 児島湾沿岸では,平成16年に台風,高潮災害,平成23年には観測史上最大の24時間雨量を記録した台風12号災害によって甚大な浸水被害が発生したことから,岡山市では児島半島地域に可搬ポンプ10台の配備とあわせて,台風の接近に備えてリースポンプを借り上げて対応するなどの浸水対策を実施してきております。 今後も,台風など大雨により被害の発生が予想される場合には,ポンプの借り上げによる事前配備など,浸水対策を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔22番福吉智徳議員登壇〕 ◆22番(福吉智徳議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,順次再質問させていただきたいと思います。 指定都市・県都岡山ということで,本当に御丁寧な答弁を市長のほうからしていただきましてありがとうございました。これからという形ではあるんですけれども,それを踏まえて市長が所信表明の中で発言されたということで,私たちもしっかりと体制を組んでいかなきゃいけないんだろうと思っております。 それで,特に岡山市を核として,産業だとか,岡山だったら医療でしょうね。医療とか,今回介護特区等がありますので,これをどうやって,例えばお隣の玉野市さんだとか赤磐市さんだとか瀬戸内市さんと組んでいくのか。防災とかとなれば,ヘリコプターでばあっと新市民病院のほうに来るとか,そういう体制を連携していくというのもあるんでしょうけれども,そういったことも市長がどこまでイメージをしながらされているのかなということをちょっとお聞きしたいということで質問させていただきました。 実は,この答申の中に一つあったのが,県がやっていた事業等もありますので,これからいろいろと県との連携の中で協議会等を持っていくというような箇所がありました。当然,知事,市長がそこのポジショニングにも入っていくんですけれども,その中に議員という役職も検討してはどうかというような文言が実はあったんです。県との連携をどのようにしていきますかという質問項目の中に,議員という存在,私たちもそこで意識をしたわけですけれども,この辺をどのように捉えているのか,お答えしていただければと思っております。 それから,雨水排水のところです。 経済局長のほうからお話をいただきました。なかなか難しいということだと思いますけれども,現実にそこに水が出たとき,当然区役所の農林水産振興課の職員だとか維持管理課の職員なんかに来ていただいて,どういうふうにしたらいいのかという検討はしています。その流れの中で,一つの案として,その農地を管理されている地権者の方の御協力をいただいて,台風が来るのはもう事前にわかっているので,その何日か前に田んぼの水を低くしてもいいよということで樋門をあけていただいて,いわゆる排水ポンプ場のほうに水が流れやすいように対策をしていただいております。もうこれ本当にありがたい話です。そのことによって,何度か雨が降った中で浸水を免れたというケースもあります。 ただ,それでも対応がいかない,ゲリラ豪雨が降ったりだとか,予想よりもはるかに大きい水が出たということがあります。やっぱりよくよくその中を見ると,農業用の水が,水路に張りめぐらせているんですけれど,そこの周りに田んぼがないんですよね。だったらもう車の渋滞と一緒で,渋滞しているんだったらバイパスをつくって,まず目的地に向かわせるということで,すとんと通らせてもいいんじゃないかなと。それを全部やれといったら当然大きな話になりますので,まず一つ限られた,よく水が出て,浸水被害が出る地域に,これは本当によく協議していかなきゃいけないと思います。そういった場合に,町内で対応は当然できません。さっき答弁にもありました,要するに川上から川下へという,この大きな広域の流れもありますし,水利権の問題もありますので,そういったことをやっぱり調整してもらわなきゃいけないのが行政だろうと思っています。 そういったときに,いわゆる排水ということになれば,下水局の管轄だったりするのかなと思うんです。ただ,実際現場へ行くと,そこは農業用の水路として線引きされているエリアなので,そこはじゃあどちらがリーダーシップをとって,そういう対策を今後されていくのかをちょっとお知らせしていただきたいと思います。 それから,藻の問題なんですけれども,土地改良区の人とか,あと南区の区役所の職員がかっぱを着て,もう本当に必死になって,藻が絡みついたりしていたもんですから,もう徹夜でその作業をやっていた姿を拝見させていただきました。そういった面からも,藻という問題は大きい問題だなと認識したところです。この藻を取り除く事業はしているんですかと言ったら,先ほど経済局長が答弁したように,やっていますという話は聞きましたけれども,まだまだいっぱいあるんですよね。今言うた,距離が長いもんですから,川上からずうっと流れてきて,最終目的地が浦安のほうになっていました。その間に,いっぱい藻が生えておりまして,そこまでの距離が長いもんですから,なかなか全部を一斉に取り除くことはできないということで,予算の関係もあるんですというお話も実際に聞きました。そういったことから,しっかりと事業の中で計上していただきたいと思っています。それから,いわゆるコンクリートの底をつくっていくという事業もあるでしょうけれども,とにかくそういうのをしっかりと上げていただきたいと思いますし,南区からのそういう要請があったら,しっかりと御要望に応えていただきたいと思います。 その上で財政局長,予算を減らさないようにしていただきたいと思いますが,御所見をお願いいたします。 以上で再質問を終わります。 ありがとうございました。 ○則武宣弘議長  当局の答弁求めます。 ◎櫻井理寛政策局長  地方制度調査会における協議会の御質問がございました。 この第30次地方制度調査会でございますけれども,その中では,先ほどの事務権限の移譲というわけではございませんが,いわゆる二重行政を調整する仕組みとして協議会というものが提案されておりまして,その構成員として執行機関と議会が参画することが実効性を高める上で重要であるという指摘があることは承知しております。ただ,現在この協議会の具体的な制度設計について明らかではないというところでもありまして,今後とも国の動きを注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎深澤正志財政局長  排水対策の予算措置についての御質問でございますが,担当局室からよくお話を聞きながら,財源等も踏まえて適切に対応してまいります。 ◎高次秀明経済局長  2点の再質問をいただいております。 1点は,用水路の排水につきまして,下水なのか農林部局なのかとのお尋ねでございます。 これまでも,こういった浸水対策につきましては,農林部局,それから都市整備,河川の関係ですね,それから下水道局という形で3局にわたりまして,いろいろと協議しながら進めております。そういったことで取りまとめ役として橋本副市長にも先頭に立ってやっていただいていますので,今後とも副市長を中心に,この対策についてまた研究してまいりたいと思います。 それから,藻刈りの件ですけども,これ先ほど財政局長も申し上げました,年間相当の額,2億2,000万円ぐらいのお金を投じて藻刈りの対策をしております。これなかなか大変ではございますけども,各区から優先的に要請のあったところ,そこに何とか予算をつけていくような工夫を経済局としてもやってまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 ○則武宣弘議長  以上で福吉議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして竹永議員。     〔37番竹永光恵議員登壇,拍手〕 ◆37番(竹永光恵議員)  皆さんこんにちは。日本共産党岡山市議団の竹永光恵です。 今回,大森市長初の議会ということで,私にとっては3人目の市長さんです。やっとノーマルな市長さんと対峙できるなという率直な感想を言わせていただいて,質問に入りたいと思います。 それでは,一問一答で行います。 大きな1,平和行政について。 (1)岡山空襲展示室について。 岡山シティミュージアム内に岡山空襲展示室がオープンして1年が過ぎました。岡山空襲の体験者が中心となり,20年以上の運動を経てこの施設ができた経過はもう皆さん御承知のとおりだと思います。空襲の事実を多くの方に知ってもらい,来館した一人一人に平和を守り続けようとする気持ちを持ってもらうこと,次世代へ自分たちの体験をしっかり伝え,二度と戦争の起こらない社会をつないでいくことがこの施設の役割です。 そこで伺います。 1,1年間の来館者の実績,イベント内容,利用した学校数など,施設の利用実績と新たにこの施設になったことでできたことを含め,1年の評価をお示しください。 2,現在,3人の嘱託の学芸員が厳しい条件の中で一生懸命してくださっています。NPO団体から受け継いだ400点以上の展示物,資料の数々を紛失や破損させないで保管維持していくことや資料や展示物の時代背景の調査という重要な仕事が,日々の業務に追われなかなかできていないのではないでしょうか。正規化か補充で仕事の質を深めるよう改善できないでしょうか。 3,せっかく資料室に足を運んだ方が何の説明もなく通り過ぎていっていると伺っています。命と平和を次世代につなぐ場所という趣旨を来館者に伝えるために,体験者を中心としたボランティアを組織し,ナビゲーターのいる資料室にしていただきたいが,いかがでしょうか。 4,400点以上の展示物や資料などの所蔵品の貸し出しを行い,身近なところで展示などができる仕組みを考えていただきたいが,どうでしょうか。 (2)平和の伝承,啓発,教育について。 1,以前,NPOで運営していたときは自主的な学校の見学が多くありました。しかし,熱心な先生が異動したら,その学校の見学が途切れるなど継続したものになっていません。教育現場への啓発,岡山空襲展示室の位置づけなど,どうなっているでしょうか。 2,市内あちこちにある戦災遺跡も,戦争体験者が数少なくなり,なかなか実体験を聞く機会が少なくなっている中,戦争の事実を知らせる貴重な媒体です。資料室のパンフレットには紹介してありますが,遺跡をまとめたアーカイブと実際の場所がリンクできる仕組みを工夫していただきたいが,いかがでしょうか。 3,資料1にあります,この津島東三丁目にある旧陸軍歩兵使用の地下ごうは岡山市管理下の市有地です。部隊緊急時に指令機能を移すため地下ごうとしてつくられたと言われ,左右対称に部屋があり潜望鏡もつくられています。野戦訓練も受けたという証言もあります。同じものがすぐ近くの民家の地下にも残っています。また,京山などほかにも5カ所,同じような遺跡が民地に残っています。それらを市として戦争の歴史的遺産として位置づけ,戦争の継承のために許可がおりたところからアーカイブに残し,市民に公開すべきと考えますが,いかがでしょうか。 4,生き証人の方がどんどん少なくなっている中,市として語り部リストをつくり,教育現場に発信することや語り部養成などを企画していただきたいが,いかがでしょうか。 次に,大きな2,マイナンバー法の運用に当たって。 国民全てに番号をつけ,税や社会保障などの個人情報を国が一元管理する共通番号制──マイナンバー法──関連法が成立しました。2015年10月から,国民全てに11桁以上の個人番号が割り振られることになります。私たち日本共産党は,原則不変の番号で個人情報を照合できる仕組みをつくることはプライバシー侵害を常態化する,初期投資だけで3,000億円もの税金を注ぐのに費用対効果が示されていない,税や社会保障分野での徴税強化や給付削減の手段にされるという問題点が何ら解決していないという立場でこの法には反対しましたが,賛成多数で決まってしまいました。 1,法実施までの市としてのタイムスケジュールをお示しください。 2,共通番号制は見える化となります。DV加害者や性暴力加害者に被害者の情報を隠し通せるのでしょうか。 3,個人情報を漏えいされるおそれがある場合,番号の変更可能とありますが,変更の徹底等はどうされるのでしょうか。 4,市民への説明はどうするのでしょうか。 5,この法では公務員の守秘義務がないがしろにされ,住民の個人情報の提供が求められます。市として職務で知り得た情報は担当部署が責任を持って管理し,情報の利用は住民の同意をもらうという仕組みがつくれるのでしょうか。市としての情報管理責任はどうなるのでしょうか。 次,大きな3,高齢者福祉についてです。 (1)介護保険制度導入13年,超高齢化社会を目前にして。 介護保険導入から13年がたちました。制度導入時,介護の社会化,民間参入でサービスが充実,利用者のサービス選択の権利が保障されるなど,メリットばかりが強調されました。あれから13年,いまだに聞こえるのは介護保険料が高い,特養に入れない,保険あって介護なしというマイナスの声,介護殺人,介護難民,介護漂流などの言葉まで生まれ,制度が本当に高齢者の福祉を支えるものになっているのか疑問が拭えません。 超高齢化社会を目前に,市としても高齢者の実態をしっかりつかみ,制度の拡充など備えを万全にする必要があります。2025年,岡山市の高齢化率は27.3%,入院患者数は約1,300人ふえ,要介護者は5,000人ふえると言われています。 また,総務省の平成23年度の家計調査報告によると,世帯主が60歳以上で無職の方の平均的な夫婦2人の家計,これ資料2にありますけれども,実収入約22万円,税,社会保険料も含めた総支出は約27万円で,1カ月に約5万円不足。85歳まで生きると,必要経費は27万円掛ける12カ月掛ける25年で8,100万円。60歳の時点で1,500万円の貯蓄がないとやっていけない。これはあくまで最低で,生命保険文化センターの調査では,ゆとりある生活は夫婦で月36万円と出ています。それだと,60歳のときに5,000万円貯金がないと,もう生きていけないという実態です。これは資料3にありますが,単身では正社員を40年間続けた場合の厚生年金で,男性の平均15万円,女性10万円前後で,国民年金だったら満額7万円程度,家計調査では最低家賃の要らない人で月3万円から5万円の赤字になる。そういう場合は60歳で1,000万円の貯蓄が必要です。 介護状態になると,もっともっとお金がかかります。在宅介護では家計の3分の1が介護費用に,施設介護では入る施設により異なりますが,1カ月で約15万円から20万円必要になります。唯一年金の範囲内で入居できるのが特別養護老人ホームですが,二,三年待ちは当たり前という状況です。これでは全ての人が安心した老後というわけにはいきません。 厚労省は2025年をめどに,重度な要介護状態となっても住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう,医療,介護,予防,住まい,生活支援が一体的に提供されるシステムを構築するという,言葉では理想的なことを掲げました。 そこで伺います。 1,2025年に向けて,市としてこれからの高齢者社会をどうするのか,方向性をお示しください。 (2)岡山市第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の策定に当たって。 第6期計画策定に向けての議論が始まります。今,高齢者や施設入居の方へのアンケートが始まりましたが,先ほどるる述べたように,住みなれた区域で暮らし続けるという理念を本当に酌み取る計画にするのであれば,日常生活圏域で地域の課題やニーズを正確に把握することが必要だと私は思います。 1,日常生活圏域のニーズ調査はどうされますか。日常生活圏域ごとの計画をつくる住民参加も含めた組織が必要ではないでしょうか。 2,地域包括センターの機能強化と地域ケア会議の役割はどう位置づけられますか。 3,国で議論されている介護保険の改定では,特別養護老人ホームの入居者を要介護3以上に限定されるとあります。今現在,岡山市の特養に入られている軽度者はどのくらいなのか,その受け皿はどうしようとされるのでしょうか。 4,軽度者の中には認知症のケースが含まれていて,そういう方が施設から締め出されるとどこに行けばいいのでしょうか。 5は割愛します。 6,抜本的に行き場所のない高齢者を生み出さないために,老人福祉法に基づく施設等の整備充実が重要になります。第6期計画策定には定員増,新設も含め,どの程度の定員をふやそうとお考えなのでしょうか。 7,今度の改革では,ヘルパーとデイサービスが保険給付から外されることになります。岡山市として何人の方が対象になるのか,その代替事業は総合事業で賄えるのか。 8,介護保険給付の対象が外されることに伴い,どのくらいの給付費が削減されるのか。その金額を低所得者対策や保険料削減,利用料減免等に使えないのでしょうか。 9,何よりも高い保険料の軽減が市民の願いです。基準額そのものを抑制するためには,国庫負担の増額を国に求めること,低所得者への軽減,低所得者軽減には資産や扶養の条件を課さないなど利用者本位に立った保険料設定が求められます。お考えをお聞かせください。 10,介護保険計画に基づく介護保険料設定に際しての一般財源の投入は介護保険法令上禁じられていません。第6期では思い切って繰り入れを行い,保険料の軽減をすべきではないでしょうか。 最後に大きな4,東区のまちづくりについてです。 まずは,ことしの2月議会で取り上げたことについての続きから入りたいと思います。 1,西大寺会陽はだか祭りは,日本3大奇祭の一つとして,岡山市の貴重な観光資源として全市的な盛り上げに努めることと,JR西大寺駅前から会場に至る動線のにぎわい創出のため関係者と協議すると,私の質問にお答えてくださいました。その後の進捗状況をお示しください。 2,東区共通の問題として公共交通の問題があります。瀬戸町ではニーズ調査がされましたが,個々の課題解決と東区全体の連携と,大きく2つの視点に立ち考えていかないといけないのではないでしょうか。 (ア)瀬戸町,上道,古都,山南,上南,各地域の個別交通課題と買い物難民等の対応策がそれぞれ必要です。どのようにお考えでしょうか。 (イ)瀬戸町,上道,古都地域は今の交通体系のままだと,岡山中心市街地か東岡山の方面に集結した住民の動線となります。せっかく合併し東区となったのですから,西大寺の中心市街地と連携できる交通網が必要だと思いますが,いかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,竹永議員の御質問にお答えします。 まず,ノーマルな市長と言っていただきましてありがとうございました。(笑声) 高齢者福祉について申し上げたいと思います。 竹永議員,2025年の高齢化率などを上げられております。確かに,2025年は団塊の世代が大体75歳あたりになる年であります。そういう面では,さまざまなこういう医療,介護などに要する社会保障費増大が懸念されていると。そのため,この介護保険料の負担増大を抑制しなければならない,またあわせて必要なサービスを持続的に提供しなきゃいかんということで,介護予防の推進や介護サービスの効率化とともに,要介護度の重い方や在宅介護が困難な方への重点化ということが求められていくことになると思います。あわせて,医療や介護,生活支援などが一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築など,要介護や認知症の高齢者が住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けられる仕組みづくりを進めていく必要があると考えております。 以上です。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  1,平和行政についての項,岡山空襲展示室の1年間の評価についてでございます。 岡山空襲展示室の入場者数は,この1年間で3万5,000人以上となりました。その中には,小学校,中学校等31校の見学の方々もいらっしゃいました。また,この間に精巧な焼夷弾のレプリカの展示や,特別展として6月には岡山戦災の記録と写真展,8月には原爆平和展を行いました。このような取り組みにより,戦争を体験していない世代の方にも戦争の悲惨さや平和のとうとさを強く訴えかけることに貢献できているものと考えております。 続いて,学芸員についての御質問でございますが,嘱託学芸員につきましては,公募の際,学芸員資格を求めておりますが,今後の事務量の推移によっては配置人数等を検討してまいりたいと考えております。 続いて,体験者を中心としたボランティアの活用についてでございますが,常時ナビゲーターを配置するには,その方に戦災や資料に対する専門的な知識の習得をお願いする必要や説明レベルの平準化等,課題が多くあるため現時点では困難だと考えております。 それから,資料の貸し出し及び身近なところでの展示についてでございますが,従来から公民館や小・中学校に焼夷弾のレプリカや写真パネルなど,可能な範囲の資料の貸し出しを行っております。今後も,このような取り組みを継続してまいりたいと考えております。 続いて,戦災遺跡についてでございます。 市内の戦災遺跡については,現地に被災建築物説明板を設置し,また岡山空襲の記憶のリーフレットや本市のホームページに地図等を活用した説明を掲載しております。今後,新しいリーフレット作成の際などの機会を捉え,市民の方々によりわかりやすくなる方法を検討してまいりたいと考えております。 続いて,地下ごうについてでございますが,地下ごうについては安全性の面で,またそれらの多くは民有地にあるため,一般公開することは基本的に困難であると考えております。 続いて,語り部リストをつくることについての御提案でございますが,岡山空襲の体験をお話しいただける方については,現在どのくらいの方が御協力いただけるのか確認作業を行っているところでございます。また,その中で御協力いただける方につきましては,一定の研修などを受けていただくなどの準備が整った後,学校への情報提供を行うことなども考えております。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  同じ項の中で,岡山空襲展示室についてのお尋ねにお答えさせていただきます。 岡山空襲展示室は,空襲に関する実物の資料や写真を展示しておりまして,次の世代を担う小・中学生に戦争の悲惨さや平和のとうとさを伝える学びの場の一つであると認識しております。今後も,その利用が図られますように,教職員の研修会等で紹介していきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◎岸堅士総務局長  マイナンバー法の運用に当たってのお尋ねに順次お答えします。 いわゆる社会保障・税番号法が本年5月に公布され,現在国において政省令の制定など準備が急がれているところであります。 議員お尋ねの点につきましては,政省令などを踏まえる必要があることから,現在国から情報提供がされている範囲でお答えさせていただきます。 まず,市のタイムスケジュールですが,主なものとして,社会保障・税に関する情報システムの改修や市内部において個人番号を利用することなどを規定する条例の制定を平成26年度から順次進める予定としております。 次に,DV被害者などの保護についてですが,国のガイドラインでは,個別の事情がある世帯には特段の配慮を行うこととされており,被害者の情報を厳格に守れる措置を講じなければならないと考えております。 そして,個人番号の変更処理の徹底,市民への説明についてですが,個人番号の漏えいなどのおそれが認められる場合,市町村長は新たな番号を指定しなければならないと規定されており,このような手続を含め,市民への制度の周知,広報につきましては,広報紙などさまざまな方法により対応する必要があると考えております。 また,情報の管理,本人同意についてですが,個人番号を取り扱う行政機関などに対し,徹底した管理義務を課すことが規定されているとともに,法定事務以外での個人番号の提供を求めることを禁止するなど,個人番号の利用を厳格に規定した上で,本人の申請,届け出に基づき個人番号を利用することになります。 以上です。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  第6期の介護保険事業計画等について順次お答えいたします。 まず,日常生活圏域のニーズ調査についてでございますが,現在65歳以上の方で4,800人を対象に,生活状況や健康状況についてのアンケート調査に取りかかっているところでございます。結果の分析を通じて,圏域ごとの課題やニーズについても把握して,計画に反映してまいりたいと考えております。 続いて,地域包括支援センターの機能強化と地域ケア会議の役割についてでございますが,地域ケア会議は医療や介護などの多職種による協議により,高齢者の個別課題の解決を図るとともに,個別ケースへの支援に向けた地域ネットワークの構築を進めるなど,地域包括ケアシステムの実現に有効な手段と考えております。このため,地域ケア会議の中心となる地域包括支援センターについては,多職種との連携や検討会議を適切にマネジメントできるよう,職員のスキルアップやサブセンターの分室化による集約化など,機能強化をさらに進める必要があると考えております。 次に,特別養護老人ホーム入所者の軽度者の数,それから認知症のケースについてのお尋ねでございますが,岡山市の被保険者で特養入所者数,現在2,928人のうち,軽度者──要介護1,2の方ですけれども──は277人となっております。 軽度者につきましては,医療と福祉の連携や在宅サービスの充実など,地域包括ケアシステムの構築を進めているところでございますが,国において在宅での生活が著しく困難な場合の軽度者の入所についても検討されており,認知症のケースの対応も含めて,制度改正の動向を注視してまいりたいと考えております。 なお,特養の入所基準については,既に要介護度の重たい方や在宅介護が困難な場合など,必要性が高い方が優先的に入所できるよう,市独自の基準,指針を設けているところでございます。 続いて,次期計画における施設の定員数等に関する御質問でございます。 特別養護老人ホームについては,明政クラブを代表しての升永議員の御質問にお答えしたとおりでございます。 老人福祉法に基づく施設のうち,養護老人ホームは必要定員数を充足しており,ケアハウスについても政令市の中でも高い整備率で,待機者も比較的少ないことなどを踏まえ,整備数を検討してまいりたいと考えております。 また,介護老人保健施設については,病院を退院した後の高齢者の在宅復帰に向けた支援のあり方を検討する中で考えてまいります。 続いて,要支援者の給付の見直しによる影響等について一括してお答え申し上げます。 例えば,要支援1,2で通所・訪問サービスを利用している方は約4,600人いらっしゃいます。改正内容について国において現在審議中でございまして,給付費や低所得者対策等の詳細を現時点でお示しすることは困難であります。本市といたしましては,制度の見直しに当たり市民の方々に混乱を招かないよう,しっかりと準備してまいりたいと考えております。 それから,介護保険料の軽減等についてでございますが,これにつきましては国が示している保険料減免の三原則に基づき一般財源からの繰り入れは行わないこととしております。 以上でございます。 ◎高次秀明経済局長  4の東区のまちづくりについての項の中で,西大寺会陽についてのお尋ねにお答えいたします。 西大寺会陽はだか祭りは,毎年2月に開催されている岡山市の歴史ある祭りでございます。開催日には,会陽冬花火,2月の1カ月間はJR西大寺駅前などで西大寺ファンタジーも開催されており,市として開催補助金の交付はもとより,情報発信等に努めているところでございます。 次回の開催に向けての動きでございますが,西大寺ファンタジーでは民間のアイデアを活用して内容を一新されると聞いております。具体的には,JR西大寺駅にあります噴水や西大寺ポケットパークでのLED等を使ったライトアップ,会陽当日には西大寺ふれあいセンターでイベントが実施される予定でございます。また,東区が高梁市からベンガラの灯籠をお借りして,西大寺ふれあいセンターから西大寺バスセンターまで,会陽当日の動線を彩ることとしており,例年にも増してエリア全体がにぎわうことを期待しております。 以上でございます。 ◎山川修都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,東区の公共交通問題について順次お答えいたします。 まず,瀬戸町,上道,古都,山南,上南,各地域の個別の交通課題と買い物難民等の対応策についてでございます。 交通不便地域における通院や買い物のための生活交通の確保は,高齢化がますます進む中で重要な課題と認識しております。現在行っている交通不便地区への取り組みについては,市民ネットを代表しての高橋議員の御質問にお答えしたとおりでございます。 次に,瀬戸町,上道,古都地域が西大寺中心市街地と連携できる公共交通網が必要ではないかとの御質問でございます。 岡山市では,総合交通体系の構築に向けて都市交通戦略を推進しているところであり,東区では都心と地域拠点を結ぶ連携軸の強化の取り組みとして,パーク・アンド・バスライド駐車場の整備や鉄道駅周辺の整備などに取り組んでいるところでございます。 議員御指摘の拠点間を結ぶ交通は,岡山市が目指している総合交通システムの一部を構成するものですが,公共交通は基本的に民間事業者が担う部分であると考えております。 以上でございます。     〔37番竹永光恵議員登壇〕 ◆37番(竹永光恵議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,岡山空襲展示室についてですが,大森市長,この展示室はごらんになったことがありますか。まず,お答えください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  お答えいたします。まだ見ておりません。 ◆37番(竹永光恵議員)  日曜日にさんかく岡山に行く時間はあったけれども,へいわかんには行けれなかったということですね。(笑声)ぜひ,早目に行っていただきまして,様子を見ていただきたいと思います。 それと,1年の評価ということで,年間3万5,000人入っておられるということです。勤福のときは7年間で1万5,580人ですから,1年で2倍ということは,やっぱり地の利がいいところに設置していただいたということをありがたく思っております。 ただ,その意味で,そんなに大勢の方が来られる中で,やっぱり中身を伝えていく努力をしないといけません。事務量によって配置の人数をという答弁がありましたので,ぜひ拡充をお願いしたいと思います。 それで,ボランティアの組織とか養成は難しいんだという話でしたが,これ高校の部活動とかでも位置づけられていて,それぞれ毎年空襲のことを学んでいるという土台がありますので,こういうことも利用しながらできないでしょうか,改めてお願いします。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  まず,学芸員の配置等については,初年度の混乱が少しございますので,そうしたのが落ちついて,2年目はどうなっていくのかという推移を見ながら,どういう配置が望ましいのかということを考えていくことが必要だと考えております。そうした中で,実際のそのほかのお手伝いしていただく方のニーズも含めて,確認させていただきたいと思っております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  ありがとうございます。 それと貸し出しのことなんですが,備前市がこんなふうにそれぞれのテーマをつくって,例えば身も心も美しくということで,アイロンやお歯黒などのキット,それから平和を伝えるということで,こういう防空頭巾とかのキットをつくって貸し出ししていて,これいいなと思ったのは,国語の教科書に「ちいちゃんのかげおくり」というのが出てきますけれども,そういう物語と同一して,キットとして学校に貸し出したりということも位置づけていると聞きました。こういう取り組みについて,教育長としてどう思われるかということと,あと保健福祉局長,巡回していくためにこういう取り組みが必要なのではないかということを改めてお願いします。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  現在,貸し出し等につきましては,例えば公民館の巡回貸し出し,それから学校等に年間12カ所ほど貸し出しを行っていたりしております。さらに,より興味を持っていただくために,どういうコンテンツとして用意していくのかというのは少し検討させていただきたいと思います。 以上です。 ◎山脇健教育長  学校の中でやはり平和教育というのは大切なものであろうと思うわけでございますので,今の空襲展示室にありますようなものも含めて,しっかり活用できるよう検討はさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ◆37番(竹永光恵議員)  ありがとうございました。ぜひ,よりよいものにしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 次に,マイナンバー法のことなんですけれども,これ本当に大丈夫なんですかというのを,聞いていてすごく心配が拭えませんでした。国は3,000億円もかけて,何でこんなことをするのかというのがいまだに私は理解できません。とにかく,条例もそれぞれつくらなければならない,いろんな立場の人に徹底しなければならない,市民にも説明されなければならないというところで,市民にどうメリットがあるかというのをどのように説明されるのか,あとどう徹底されるのかを含めてお答えください。 ◎岸堅士総務局長  メリットといたしましては,社会保障が伸び続ける中で,公平,公正で,真に必要な人にきめ細かな社会保障を提供できる社会を実現することにつながること。それから,もう一方では,利用するときに手続の添付書類の省略による国民負担の軽減ということが考えられます。そして,岡山市においても,導入に向けた準備をする中で,今やっている事務事業を見直して,どう改善していくか,そのことによってさらに効率化を図るとともに,その番号を使って,一歩前へ出た市民サービスの提供ということも考えていかなければならないと思います。 それから,周知につきましては,どのタイミングでどういう方法でというのは具体的には申し上げられませんけれども,国のほうもかなりのPRをする予定と聞いております。説明会も開くかもわかりません。岡山市も時期を見て,適切にPRに努めていきたいと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  マイナンバーのことでは,各自治体ももう既に一元化できているところとか,所得証明とか住民票,児童扶養手当などをするときなんかは一元管理できているから必要ないという声も議論のときに上がったということは記憶しておいてほしいなと思います。 それと,マイナンバーのところの最後なんですけれども,韓国でもう既に始まっていて,億の単位で成り済ましなんかの犯罪が絶えないと聞いております。こういう点の不安はお考えではないでしょうか。 ◎岸堅士総務局長  韓国を含めまして,もう既に諸外国のほうで導入例はあります。そういう例も踏まえまして,しっかり検証して,制度設計を行っているものと理解しておりますし,現在わかる範囲ですけれども,個人番号提供時に個人カードなどを複数のもとで本人確認するということが決められております。そして,情報システムの改修前に,個人情報の漏えい,それからプライバシー保護の観点から個人情報保護評価を実施するということも決められております。そして,個人番号の利用を監視する第三者委員会を設置すると。このように幾重にも防止策をとっておりますので,漏えい等はなかなか起こりにくいシステムに制度設計上なっているものと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  マイナンバー法は,国会の議論においても,何もクリアになってないということだけは申し添えておきます。 それでは,高齢者福祉についてのほうに入ります。 まず,市長は自分らしい暮らしを住みなれたところでという部分を今後の方向性ということで強く言われましたが,13年前の介護保険導入の議論のときに,私も議員になったばかりでございましたが,公募委員を募って策定委員会をつくりました。そのとき,すごく理念論争があったんですね。改めて,保健福祉局長に伺いますが,介護保険の理念とは何でしょうか。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  介護保険の理念でございますが,高齢者の自立を支えて,住みなれた地域で生活していただくというのが基本的な理念だと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  当時の保健福祉局長は,介護保険法の理念というのは高齢者の尊厳の保持と利用者本位に基づくサービスと言い切って,岡山市の条例にもその理念が入ったというふうな経過がありますので,ぜひ再認識していただきたいと思います。 日常生活圏域でしっかり調査してほしいというところで,現在4,800人をランダムに選んでということですが,それで日常生活圏域にどんな人が住んでて,どんな資源があって,どういう人がどういうサービスを必要としているのかというのが把握できるんですか。私は無理だと思います。お答えください。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  4,800人の調査というのは,3年前に3,000人で調査しております。それに対して,若干母数を多くして調査させていただくということと,それからもう一つは,3年間かけて基本チェックリストという形で在宅の高齢者の調査をしております。これは基本的には全数調査でございますので,そういうのもあわせて全体像を見ていくということが必要なのではないかと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  4,800人にふやしたんだというのは認めますけれども,例えばこういうケースを伺いました。東区のある周辺部に住んでおられる方なんですが,90歳の女性がひとり暮らしで,要支援1で頑張っておられました。ただ,ヘルパーのサービスと配食サービスで何とかしていたんですが,ちょっと認知症が進み,65歳の娘さんが帰ってきて同居になったということで,そのサービスが全部切られました。65歳の娘さんは都会暮らしだったために,車の運転も何もないということで,もう今2人でひきこもりになっているという状況なんですね。ここに,じゃあどういう生活圏域でサービスがあって,スーパーもないところでどういう支援ができるのかというのを包括支援センター,そしてサブセンターでしっかりと救うニーズをつかむ必要があると思うんですが,こういう方々が救われる第6期計画になるんでしょうか。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  今おっしゃられたようなケースについては,ニーズ調査で把握するというよりは,やはり地域ケア会議なり,個別ケースの検討の中できちんと把握して,全体像のニーズにつなげていくということが大切だと考えております。現在,地域包括支援センターで個別ケースのケース検討みたいなこともさせていただいておりまして,まさにおっしゃられたようなケースについては,介護保険サービスというよりは幅広い形での生活支援サービスというのが必要になってくるケースでございます。そういうことについて,どういうものが必要なのかというきちんとアセスメントできる力をつけていくことが必要だと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  おっしゃるとおり,アセスメントできる,そういう専門職を育てることが重要だと思うし,この13年間で育ってきている。そういう人たちを潰してはいけない,この制度改革で潰してはいけないと思うんです。そこでやっぱり包括の役割,ケア会議の役割にケアマネの役割というのがすごく重点化されると思うんです。今保健師が包括のトップにおりますよね。そこにこだわらずに,いろんな方が,福祉の視点を持っている方もトップにするようにしないと地域が見れないんじゃないでしょうか。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  地域包括支援センターについては,御承知のように3職種,保健師,主任ケアマネ,それから社会福祉士,この3種で構成されるようになっておりますんで,別にどの職種がトップにふさわしいということは特別に考えておりません。必要なことは,この3職種に加えて,例えばOT,PTですとか歯科衛生士とか栄養士などを含めて,多職種で常にそのケースを見て全体像を考えるという訓練をすることが一番大切だと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  もちろんそうなんですけれども,私がそこにこだわったのは,現在保健師さんが3年ごとにかわっていて,なかなか地域のことが継続できないということなので,そこは地域福祉,地域医療を確立するために,きちんとしたマネジメントができる職種,職員を配置していただきたいと思います。要望です。 それから,一番大事なのは,自分らしい生活をその場所で年老いてずっとできるということが大事なんですね。今回の改革について,あす岡山で講演される長野県の諏訪中央病院の鎌田實先生が今回の改悪は現場の意欲をそぐ下品な政策だと言っております。特に,自立支援のところでは,本当にその人にとってどういうものが必要なのかというのが,専門職として専門家が生き生きとゆとりを持って携わることができる,そういう中身じゃないといいものにならないよという御意見もありますので,そこはどうお考えでしょうか。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  多分,今おっしゃられたのは要支援の給付の改革のところではないかと思いますが,まさに専門職のアセスメントを必要とする改革だと今回の改正は考えております。本当に,単に介護保険サービスだけを今までマネジメントしてコーディネートしてきた状況の中から,それを幅広く捉えて生活そのものを支援していくという意味で,より専門職の能力が発揮できる仕組みなのではないかと考えております。 以上です。 ◆37番(竹永光恵議員)  今回,高齢者の生活が大変だということで所得のグラフに出させていただいたんですが,先ほどの保険料の減免のところで,介護保険の3原則で繰り入れはできないと言われましたけれども,国は減免についてはそういうふうに言っていますけど,第6期とかを立てるときの保険料の設定には特にそういうことはないと国会の答弁でも言っております。介護保険法にもどこにも繰り入れてはいけないよというのは書いてないので,ぜひもう一度再考願えたらと思いますが,いかがでしょうか。 ◎森真弘保健福祉局長・政策局操車場跡地調整担当局長  確かに,法律上は繰り入れてはいけないという文言は書いてございません。ただ一方で,国の負担割合,都道府県,市町村の負担割合,それから保険料の負担割合というのは明確に規定されております。これをあえて変えるということは適切でないと考えております。 以上でございます。 ◆37番(竹永光恵議員)  局長おっしゃるように,市町村の負担分12.5%というのは書かれているんだけれども,保険料減免に伴う一般財源投入は制度が,趣旨が違うよということで文言としては来ているんですね,厚労省から。だけど,介護保険事業計画に基づく保険料設定に際しての繰り入れについてはそういうこともないので,もうちょっと考えてみていただきたいと思います。これは要望にしておきます。 それから,最後の東区のまちづくりのところなんですけれども,ことしのファンタジーはちょっと違うぞというところで期待しておりますし,1年間でよく変えていただいたなあとありがたいと思っています。ありがとうございました。 最後に,やっぱり南北の交通網のことなんですが,どうしても南北の交通網,今大変な状況なので,区役所の跡地構想も含めて考える必要があると思いますが,御所見をお聞かせください。 ◎山川修都市整備局都市・交通・公園担当局長  南北の交通についてのお尋ねでございますが,公共交通については,都心と地域の拠点を結ぶ連携軸の強化にまずは取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○則武宣弘議長  質問できますか。3秒ですよ。 ◆37番(竹永光恵議員)  都市整備局だけではなく,跡地……。(発言する者あり)あっ,済いません。 ○則武宣弘議長  以上で竹永議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして花房議員。     〔1番花房稔議員登壇,拍手〕 ◆1番(花房稔議員)  皆さんこんにちは。私は自由民主党・無所属の会に所属しております花房稔でございます。どうかよろしくお願いします。(拍手) また,議会の傍聴席に来ておられる皆さん,ありがとうございます。 私はこのたび東区の再選挙で立候補し,当選させていただきました花房でございます。5年前には,本市の消防団におりまして,そのときはこの議会の皆さん方,本当に議長を初め大変御協力いただき,消防団に対して厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 このたびはそういうことで,天から降ってきたといいましょうか,こういう状態になりまして,消防団とこの議会は多少違うなと。非常に上がってしまいまして,何を言っていいかわかりませんけれども,頑張って東区の市民のために,防災のために頑張っていきたいと思いますので,どうか市民の皆さんよろしくお願いいたします。 それから,市長さんおめでとうございます。最初から市長さんとは1年生でございまして,今後ともひとつよろしくお願いします。(笑声) 当東区は,岡山市は市で合併したのは西大寺市だけでございまして,今後市長さんにはどしどしお呼びいたしますので,東区へよくおいでいただくようによろしくお願いいたします。 それでは,通告しておりました4件の質問をさせていただきますので,よろしくお願いいたします。 まず,大きな1,区づくり推進事業について。 私個人といたしましては,西大寺会陽はだか祭りという歴史ある,全国にも誇れる大きな祭りの開催に,役員の一人として長年参加させていただいております。 一方,各地区でのイベントには余り参加することがありませんでしたが,議員になり,幾つかの区づくり事業に参加させていただく機会を得ることができました。 イベント会場に行くと,そこは地域の自慢の屋台,子どもたちの踊りや演奏,特産品などの販売などがあり,地域の特色を十分感じさせるものが盛りだくさんで,手づくり感いっぱいのすばらしいイベントが開催されており,大変な感動を覚えたところであります。役員の皆さんからは,イベントの立ち上げは大変な御苦労があったこと,審査員の皆さんからいただいたたくさんの御意見,また地域の方々が積極的に参加され,団結の輪が広がったことや子どもたちの喜ぶ顔が見られる充実感などのお話がありました。そのような中で,区づくり推進事業が今後ますます充実されることを願い,お尋ねします。 ①この制度は大いに成果を上げており,今後も継続していただきたいと思いますが,制度というものは市民の要望に合わせて,少しずつでも見直していく必要があると思います。市民の要望というものをどのように把握されており,課題がどこにあり,いつまでにどのように改善していく必要があると考えておられますか。 ②この制度は,地域の方々が参加された実行委員会形式で,地区のイベント的な活動が多いように見受けられます。この現状をどう分析され,どう評価されていますか。 ③各地区にいろいろな分野で多種多様な活動をされている団体がまだたくさんおられると思います。そのような方々に制度を活用していただくことが地域の活性化,特色ある区づくりにつながっていくと思いますが,いかがでしょうか。現在の制度のどこを見直せば活用していただけるようになると思われますか,お示しください。 大きな2,西大寺はだか祭りについてお尋ねします。 西大寺はだか祭りは,来年2月で505回目の開催となります。正式には505会と言います。来年の開催に向けて,4月から反省会や役員会,警備会議を重ね,準備を進めているところであります。この歴史ある日本3大奇祭の一つとして全国に誇れる大きな祭りに,私も会陽副会長として長年参加しております。毎年,市長から警備を行う消防団へ訓示をいただき,市幹部の方々にも来ていただいているところであります。昨年は,何人かの局長がまわしを締めて参加していただいたようで,ありがとうございます。 この祭りは日本3大奇祭の一つと言われる祭りです。市はもっと積極的に観光戦略としてかかわりを持っていただきたいと思います。お聞きしましたところ,議会でも,市としても岡山市の貴重な観光資源として全市的な盛り上げに努めたいとのありがたい答弁をいただいた経緯があります。役員会議にも市の役員の方々は余りお見かけをせず,会陽当日にも観光部署の職員の方を見ることがありません。 そこでお尋ねします。 ①本市の貴重な観光資源として全市的な盛り上げに努めるとは,具体的にどのようなことをなされるのでしょうか。 ②岡山市としては海外の各都市とつながりを持っているのですから,海外の観光客の呼び込みをもっと積極的に行ってはいかがでしょうか。 ③企業の活用,海外報道の招待,テレビ局への積極的なPRを行っていただいていると思いますが,今回はどこから依頼が入っていますか,お答えください。 大きな3,東区の道路整備について。 広域的な幹線道路は地区の産業活動や経済発展,日常生活にも欠かせないものであり,最近では東日本大震災において早期復旧に多大な貢献をするなど,防災面から重要性が再認識されております。 岡山市では,環状線などの整備に力を入れておられますが,東区の幹線道路の整備はまだまだおくれていると感じています。県道岡山・牛窓線など重要な幹線道路では,朝夕のラッシュどきには渋滞が激しく,日常生活において支障を来している区間があります。現在,バイパスの拡幅の整備が進められていますが,地域住民としてはそのスピードを上げてほしいと考えております。 そこでお尋ねします。 ①西大寺中野から松新町にかけて事業中の県道岡山・牛窓線の進捗状況と今後の予定をお聞かせください。 なお,瀬戸町分については割愛させていただきます。 ②JR西大寺駅から観音院付近までの県道西大寺・山陽線の電線共同溝工事の進捗状況と今後の予定についてお聞かせください。 ③上南地区で工事が進められている県道九蟠・東岡山停車場線については完成が近いと聞いておりますが,現在の進捗状況と,いつごろ供用開始されるのかお示しください。 大きな4,東区の防災対策について。 砂川の現状について。 東区における防災といえば,やはり砂川が大きな比重を占めることは間違いありません。過去にも何度も洪水に見舞われました。昨年7月の梅雨前線による大雨で,竹原地区の堤防が一部越水し,浸水被害が発生したり,今年も避難勧告が出たことは記憶に新しいところであります。地域の切実な願いを受けて,国,県への毎年の要望にもかかわらず,なかなか改修工事が進みませんでしたが,昨年の越水被害を受けてか,岡山県も対策に動き出したと聞いております。 そこでお尋ねします。 昨年の越水被害以降に行われた対策と,これから予定されている改修等の対策について具体的にお示しください。さらに早期完成に向け,岡山市の取り組みをお聞かせください。 これで第1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  花房議員,お互い1年生同士で,よろしくお願い申し上げます。(笑声) 御質問に対する答弁に入ります前に,花房議員は会陽の関係で役員の一人として長年参加されていたと。その前,竹永議員からも会陽の話を伺いまして,私はまだ伺ったことがありません。来年はぜひ行かせていただきたいと思っておりますんで,よろしくお願い申し上げます。(「ふんどし姿で」と呼ぶ者あり)いや,そこはこれからでございます。 では,花房議員の御質問にお答え申し上げたいと思います。 まず,区づくり推進事業でございます。 私も議員と同様に,市長就任以来,何度かこの区づくり推進事業のイベントに参加させていただきました。そのときの印象としては,もうそのイベント自身が非常に活発に動いているということもともかくとして,それぞれの方がやはり自分の地域に自信を持って,誇りを持って動いておられるという感じがして,熱い思いが伝わってきたというのを実感したところでございます。そういう意味では,この区づくり推進事業は地域の活性化の一つとして役立っているんではないかと思いました。 この区づくり推進事業は,イベントとともに地域の課題解決に取り組む地域活動部門というのもあるわけであります。ただ,この地域活動部門がなかなか利用されていないとか,またあわせて先ほどのイベント部門,いわゆる交流部門,広域交流部門ですね,それと今申し上げた地域活動部門,いずれも実施されていないところが全体の4分の1あるというような問題点も指摘されていると伺っております。やはり今議員もおっしゃったように,非常に熱い思いを感じるところでもありますし,ぜひ今未実施の地区においても,こういった制度を活用してもらって,地域のアイデンティティーを高めていただきたいと思います。我々もそうすべく,担当を中心として各地区に広報等々やっていきたいと思っております。 以上でございます。 ◎箕浦勝宏安全・安心ネットワーク担当局長  1の区づくり推進事業について,市長答弁以外にお答えいたします。 地域イベント的な活用が多いようだが,現状をどう分析し評価しているのか,また制度のどこを見直せばもっと活用されるのかというお尋ねですけれども,区づくり推進事業のうち身近な交流部門と広域交流部門は広く区民の交流を促進し,地域を活性化するイベントを対象としたもので,実行委員会形式やコミュニティー協議会,安全・安心ネットワークなど,地域のさまざまな団体が共同して実施しており,本制度が狙っている交流促進と区民みずからの力によるまちづくりの推進の場となっていると考えております。 しかしながら,先ほど市長の答弁にもございましたとおり,地域課題解決を主とする地域活動部門の事業実施が少ないことなどの課題もあります。これまでも補助金額の見直しなどを行ってまいりましたが,今後市議会,区民の皆様方を初め,事業実施団体などの御意見を伺っていく中で,必要に応じて見直ししてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎高次秀明経済局長  西大寺会陽はだか祭りの項につきまして一括して御答弁申し上げます。 西大寺会陽はだか祭りにつきましては,日本3大奇祭の一つとして全国的に知られているところでございます。毎年,協賛や警備を初め地元の皆様の多大な御尽力で開催されており,関係の皆様には心から敬意を表したいと思っております。 岡山市としての盛り上げは竹永議員にお答えしたとおりでございますが,情報発信の面でも岡山市の第一級の観光コンテンツとして位置づけ,さまざまなPRを行ってきております。昨年度から岡山市のプロモーションであります伝説の岡山市や平成23年度に実施しました岡山市魅力発信コンテンツ作成事業でも,その映像を動画として取り上げており,西大寺会陽はだか祭りの迫力ある映像や舞台裏などを全国に向けて紹介しております。 また,おかやま観光コンベンション協会では,国内外から新聞,雑誌社等を招請し特集記事等で情報発信するなど,観光客誘致に向けた取り組みを行っております。昨年度は12万部の発行実績を持つ国内雑誌への特集記事の掲載,平成22年度,平成23年度には香港からの新聞社等を招請し,その内容が掲載されたところでございます。また,協会がそのネットワークを生かして,エージェントやマスコミ向けに発信しているメールマガジンおかやま桃太郎通信──現在国内260件,国外480件に対しまして配信中でありますけども──などの手段を活用して,幅広い情報発信に努めております。 さらに,海外で行うプロモーションや国内の商談会でも,プレゼンテーションのコンテンツの一つとして紹介したところでございます。このほか,今月20日,来週ではございますが,タイ王国から市の教育研究研修センターに視察に来られるツアーの皆様方に会陽を紹介しましたDVDをお見せするとともに,舞台となります西大寺観音院にもお連れする予定にしております。 メディアの活用につきましては,例年中継されるoniビジョンに加えまして,今年度は「日本の祭り」という山陽放送の番組での放映が予定されており,さらに海外メディアからも問い合わせを受けていると聞いております。今後とも,西大寺会陽の魅力を初めとする岡山市の誇るべき観光素材を国内外に発信し,観光客の誘致を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山川修都市整備局都市・交通・公園担当局長  3の東区の道路整備についてのお尋ねに一括してお答えいたします。 まず,県道岡山・牛窓線につきましては,東区西大寺中野から松新町までの約1.8キロメートル区間において県道のバイパスとして整備中であり,用地は約9割を取得し,現在の進捗は約6割で,側溝や盛り土工事等を進めております。今後,地権者や地元関係者の皆様の御協力をいただきながら,残りの用地取得に努め,工事を順次進めてまいります。 次に,県道西大寺・山陽線の電線共同溝の整備につきましては,西大寺駅前交差点から観音院口交差点までの1キロメートル区間において実施中で,JR西大寺駅より南へ550メートル区間は既に岡山県により施工済みであり,残る450メートル区間については岡山市が事業を引き継いでおります。現在の進捗は,県施工区間も含め約8割で,今後電線を収容する管路等の工事を行い,その後,道路の排水性舗装や歩道の美装化及び植栽等の工事を進めてまいります。 県道九蟠・東岡山停車場線につきましては,東区政津から升田までの約2.5キロメートル区間についてバイパスとして整備を行っており,国道2号から県道江崎・金岡線までの500メートル区間は岡山県の施工により暫定2車線で供用されております。残る2キロメートル区間につきましては,岡山市において現在路盤工事までを完了させ,舗装工事等と路面標示や照明等の交通安全施設工事を残すのみとなっており,平成26年度のできるだけ早い時期の供用を目指してまいります。 次に,4の東区の防災対策(砂川)についてのお尋ねに一括してお答えいたします。 一級河川の砂川につきましては,昨年7月の梅雨前線豪雨で堤防の一部で越水が発生したことから,岡山市では河川管理者の岡山県に対して緊急要望を行い,県においてパラペットのかさ上げや河道内の立ち木の伐採等の応急対策が行われたところです。 現在,県道岡山・牛窓線の新橋下流区間の改修工事が進められており,同時に越水になった区間を含む県道飯井・宿線の竹原橋下流の約1.2キロメートル区間において,詳細設計や地元関係者への計画説明が行われているところです。今後,用地取得の後,河道掘削及び護岸整備等を行う予定と聞いております。 岡山市では,毎年上流の赤磐市と協力して,国,県に対し,砂川の改修及び改修事業に先駆けての流下能力確保のためのしゅんせつや堤防補強を要望しており,今後も引き続き地元の声を強く伝えてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔1番花房稔議員登壇〕
    ◆1番(花房稔議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,1点のみ再質問させていただきます。 西大寺会陽ですけれども,日本の3大奇祭と言われ,皆さん御存じだろうと思いますけれども,岡山の後楽園に次ぐ観光資源だろうと思います。世界に誇る西大寺会陽だろうと思います。岡山市より補助金もいただいておりますが,その額も年々減っているように思いますし,こういった資源を今後ぜひとも見直していっていただきたいと思います。それでは,大森市長の御所見を1点のみお願いして再質問といたします。 ○則武宣弘議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  西大寺会陽については,岡山の中でも屈指の観光資源であるということは,私も御指摘のとおりだと思います。そのために,今回も一定の支援をさせていただき,また先ほど経済局長からありましたように,幾つかのメディアからもいろんな問い合わせが来ているところであります。我々としても最大限,その活性化に向けて努力してまいりたいと思います。 具体的な支援額については,今ここで申すことはできないわけでございます。これから全体の中でどうやっていくかというのを調整していかなきゃいかんということになると思いますが,その点議員の御指摘を踏まえながら,我々なりに検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○則武宣弘議長  以上で花房議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時43分散会...